魔法先生ネギま!
0361話
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火星ロボ軍団VS学園防衛魔法騎士団』と書かれていた。
なるほど、ネギの頼み……となると、まず間違い無く超関係だろう。それを朝言っていたように頼まれたから手を貸したんだと思うが……学園の一般人を巻き込んでいいのか?
そんな俺の疑問は、杖やらバズーカやら銃やらを持ち出した明石によって解決された。どうやらこれを使って一般人を戦力化するらしい。普通なら一般人に莫大な被害が出る所だが、あの超のやる事だ。恐らく一般人に対する怪我人は出ないように計算されていると思われる。
「なるほど、こう来たか」
戦力的にはマジックアイテム頼りなのでそれ程強力、という訳でもないだろう。だが、何しろその人数を考えれば総合的にはかなりの戦力になると思われる。
この作戦を考えたのは近右衛門か? ……確かに近右衛門ならやりそうな作戦だが、どこか匂いが違う。どちらかと言えばこれは……
そう考えた俺の脳裏に一瞬過ぎったのは武道大会の決勝で俺と戦ったネギの姿だった。勝てないと知りつつも、それでも尚俺に挑んできたその意志の強さ。そして一瞬ではあったが見せた英雄の片鱗とでも呼ぶべき印象。
「ネギか」
「え? うん。だからネギ君がいいんちょに頼んで実現したイベントだってば」
俺の呟きを聞いた明石がそう言ってくる。
魔法について、そして今回の超の件についても何も知らない明石にしてみれば、ネギがあやかに頼んで開催したイベントだという点で納得しているのだろう。だが、誰かがこの作戦を考えてネギを通してあやかにお膳立てをして貰ったのか。あるいはネギが自分自身で作戦を考えてあやかに頼んだのか。それは同じようでいてかなりの違いがある。
「じゃ、取りあえずこれチラシね。アクセル君も柿崎も釘宮も絶対に参加してよね! じゃ、私はまだ他にもチラシ配りあるから」
それだけ言って、何事かと様子を見に来た野次馬へとチラシをどんどんと渡していく明石。
「アクセル君との戦いで一皮剥けた感じ?」
どこかからかうような口調でそう告げてくる美砂に苦笑を返す。
「ま、元々の素質はあったんだろうさ。それが開花するのが早いか遅いかだけの違いでしかない」
「ネギ君に関してはそれでいいとして、アクセル君は今回は静観なんだよね?」
「ああ。その点については超と契約済みだからな」
「そっか。じゃあゲームが始まるまではもう少し時間を潰そっか」
「そうね。今回は私達も静観するって決めてるし」
そう言って手を引っ張ってくる2人に再度苦笑を口に浮かべる。
「別に俺に気を使わなくてもイベントに参加してもいいんだぞ」
「いいの。イベントも面白そうだけど、やっぱりお祭りは大事な人と一緒にいたいじゃない。それに、超のやる事も理解出来ない訳じゃないし……ね!」
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