魔法先生ネギま!
0361話
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れに超りんと同じクラスになって2年以上経つけど、酷い事をしないって信頼出来る程度には付き合いもあると思ってるしね」
「そうか。あやかと千鶴にも言ったけど、お前達がそれでいいのなら構わない」
俺がそう言うと、数秒部屋の中が静寂に包まれる。
だが、唐突にパァンッ! という音が鳴り響いたのでそちらへと視線を向けると、そこには手を叩いた美砂の姿があった。
「さて、じゃあ昨日は委員長にアクセル君を譲ったから、今日は私達の番ね」
「なっ!? ……ま、まぁ、いいでしょう。私は昨日十分にアクセル君との逢瀬を楽しみましたし。今日は譲って差し上げても構いませんわ」
「あらあら、あやかったら。無理しちゃって」
「まぁ、美砂の言ってる内容はともかく委員長は10時からお化け屋敷の方があるでしょ?」
「そうねぇ。あやかと私は確かにもう少ししたらお化け屋敷の方に出ないと」
「って事で、アクセル君は私達に任せて」
美砂がそう言いながら、俺の手を引っ張っていく。円は苦笑を浮かべながら、あやかは多少悔しそうにしながら、千鶴はニコニコとした笑みを浮かべながら学祭最終日の活動を始めるのだった。
「ね、アクセル君。はい、あーん」
美砂に差し出されたフランクフルトに、半ば諦め顔でかぶりつく。
噛み締めた途端、口の中に広がる肉汁とパリッとした噛み応え。そこに混ぜ合わさっていくケチャップの微かな甘みに、マスタードのピリッとした辛みがアクセントになり非常に美味い。
「ね、美味しいでしょ。普通のフランクフルトってここまで皮がパリッとしてないんだけど、あそこの店は違うのよ。昨日、一昨日でかなりの売り上げを稼いだらしいよ」
「学祭長者って奴か」
「うーん。学祭長者は一千万円近く稼いで、初めてそう呼ばれるからそこまではいかないかな」
ブルーコスモスなる青い液体が掛かったかき氷を食べながら円が俺の言葉を否定する。と言うか、そこは普通ブルーハワイとかじゃないのか? 何でブルーコスモスなんて某SEED世界の某テロリスト集団の名前がついたかき氷を選ぶ。
俺の視線を感じたのだろう。ニコリとニヤリの中間のような笑みを浮かべながら円が口を開く。
「青き清浄なる世界の為に」
「って、おい!」
俺の記憶を体験した円だからこそのネタに思わず突っ込みを入れる。
「あはは、ごめんごめん。でもさ、よく考えるとこのブルーコスモスって集団がいないと私や美砂、それにあやかや千鶴さんはアクセル君に会えなかったんだと考えるとどうしても完全に嫌いにはなれないんだよね。それでもやってる事は許せないけど」
「あー、確かに。言ってる事ややってる事は全面的に許せないけど、ブルーコスモスがいないとアクセル君が麻帆良に来る事もなかったんだよねぇ」
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