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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第二十一話 オペレーション・マルスA 〜終幕〜
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あるサーニャを守っているのが相棒であるエイラだった。彼女の未来予知による回避率の高さは誰もが認めるところであり、二人の息の合った連係はこの激戦に中にあってまだ一発も至近弾すら受けていない。

「サーニャ、辛くないカ? 何かったら言うんだゾ」
「……ええ、心配いらないわ、エイラ」

 エイラに抱きかかえられたまま飛サーニャ。目を閉じて集中しきっていることからも、エイラに寄せる全幅の信頼が覗い知れようというものだ。

「……大和突入まであと三分。みんな、持ちこたえて……!!」
「サーニャはワタシが守ってやるからナ!!」

 ついに突入まであと三分を切った。ますますネウロの反撃が激しさを増す戦場を、戦艦大和がネウロイの巣へ向けて進んでいく。魔導ダイナモ始動の瞬間が、もうすぐそこまで迫っていた。






「魔導ダイナモ始動まであと三分を切りました」
「そうか……全艦に通達。魔導ダイナモ始動後、全艦十六点回頭。対空射撃を密にしつつ、後方へ下がらせろ。空母天城に敵を近づけさせるな」
「了解しました!!」

 戦闘開始からすでに艦隊の半数が手傷を負い、撃沈された艦も少なくない。退くわけにはいかない作戦であっても、護衛艦隊だけはここで一度下げるべきだと杉田は判断した。
 どのみち、魔導ダイナモが発動してしまえば艦隊に出来ることなど何もない。ならば出来うる限り被害を抑え、ウィッチ隊の着艦する空母を守るべきだと考えたのだ。

「敵ネウロイの巣まで残り2,000。魔導ダイナモ始動まで一分を切りました!!」
「……うむ。曳航索を全て解除。魔導ダイナモ始動準備」
「魔導ダイナモ始動準備!!」
「それから、第501統合戦闘航空団へ通達するのだ。魔導ダイナモ始動は予定通り進んでいる、と」
「はっ!!」

 わずかな衝撃があって、いよいよ天城から大和が切り離される。自力での航行ができない大和は、切り札たる魔導ダイナモの発動後ネウロイ化し、天城からの遠隔操作によって巣へと直接攻撃を仕掛けるのだ。

「あとは運を天に任せるのみ……頼むぞ、大和」

 知らず握っていた拳をさらにきつく固め、杉田は遂に号令を下す。

「魔導ダイナモ、始動せよ!!」




「見ろ、天城から大和が切り離されるぞ!!」
《こちらサーニャ・V・リドビャグ中尉。ミーナ中佐へ。旗艦大和が突撃を開始します。ウィッチ隊は空母天城へと通信がありました》
「ありがとう、サーニャさん。――全員聞いたわね? 作戦は完了よ。一時空母天城へ退避します」

 凄まじい激戦だった。区別の上で言えばただの防空戦闘に過ぎなかったというのに、集まった501部隊の皆はまるで撤退線を抜けてきたのかというほどに疲弊しきっていた。武器弾薬は既に底を突き、ユニットの燃
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