暁 〜小説投稿サイト〜
マジカル☆ウィッチルフェイちゃん! 
マジカル☆ウィッチルフェイちゃん図書館に行く
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
こまで2時間くらい全力疾走していたので仕方無いともいえます。既に時刻は7時になっていますし、そろそろ食堂に向かわないといけません。

「仕方有りません。補助魔法を使って走り抜けましょう」

 身体強化の魔術と追い風を起こす風の魔術を更に加えて一生懸命に走ります。もちろん、全力で回復魔術もかけるのでなんとか食堂にたどり着く頃には8時前になり、ギリギリでした。結界なども解除して身体を綺麗にしてから中に入ります。もう結構な生徒がいなくなっていました。私は適当に余っているサラダを取って、塩振って食べます。

「ルフェイちゃん、遅かったね。寝坊でもした?」

「いえ、起床自体は5時には起きてました」

「そうなんだ。でも、どうして?」

「修行をしていましたから」

「そうなんだ……」

「日々の弛まぬ修練こそ、実力を付けるのに必要ですから」

 打倒魔王ですからね。後、出来たらフェンリルを真正面から打倒して契約したいです。弱体化したフェンリルちゃんなんて要りませんし。

「エリス、早く行こ〜」

 声が聞こえた方を見ると、何人かの少女が手を降っていました。

「お友達ですか?」

「うん。新しくできたんだ。ルームメイトもあの中に居るんだよ」

「そうですか。どうぞ私に気にせずに行ってきてください。私はまだ食べていますので」

「わかったよ。それじゃ、また後で」

「はい、また後で」

 エリスが去っていくのを見て、寂しい気持ちになりますが、私は直ぐに押さえ込みます。私には目標があるのです。それに既に私は彼女達の中でも異端の存在でしょう。そんな私と居ればエリスに迷惑がかかります。それと、私自身が自覚していますが、私はどこかが壊れています。お母様曰く、何度も生死の堺を彷徨ったせいで、アストラル体が急激に成長しているせいとの事です。魔術師の肉体はアストラル体ですが、それは正確ではありません。

 通常の人間としての肉体に重ねるように魔術師はアストラル体が存在します。それは本来、かなり小さいのですが、鍛える事によって成長が可能です。ですが、それはその人の肉体と魂の限界値までしかあがりません。その枷を外して成長するのは肉体の枷が外れて剥き出しの魂とアストラル体がより一層繋がる時。そう、人が肉体の枷から解き放たれて死へと至る時に起こる現象です。それでも戻ってこれる時、人はそれを生死の堺を彷徨うといいます。私はそんな事を魔力暴走と同時に引き起こしていたので、私のアストラル体は既に肉体の限界値を遥か彼方に置き去りにしています。ですが、肉体とアストラル体は基本的にはリンクしています。つまり、アストラル体に肉体が引っ張られて限界値が上がっていくのです。もちろん、アストラル体の補助があっての事ですが。結論からいうと、
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ