第106話 リョウと『銀覇剣』
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そう、この剣が、私が守っている聖剣、『銀覇剣』よ。』
頭の中でシルバーの声が聞こえた。
シ『さぁ、あなたの血を付けなさい。この聖剣と契約したいんでしょ?』
幼リョ「う、うん・・・」
やっぱり、いざとなったら恐ろしい。俺はゆっくり自分の左腕に『銀覇剣』の刃先を向ける。月光に反射して、『銀覇剣』が銀色に光り輝く。
シ『大丈夫。ほんの1滴付ければいいだけよ。』
1滴で、いいんだな・・・?俺は勇気を出して、『銀覇剣』の刃先を軽く左腕に刺した。
幼リョ「っ!」
やっぱり、痛みは少しだけ感じる。銀色の刃先に、少しだけ俺の鮮血が付着している。
シ『契約完了よ。頑張ったわね。』
幼リョ「お、おぉ・・・」
俺は痛みを堪えて、羽織っていた白い布を少し裂いて、腕に巻きつける。
シ『リョウ、あなたはこれからもっと強くなるはずよ。強くなる為には、聖剣1本じゃとても無理。世界中に散らばっている後6本の聖剣を集めるといいわ。残りの6本も、私と同じ守護剣士がいるわ。同じように、残りの聖剣と契約する時も自分の血を付けてね。それじゃあ。』
シルバーの声が聞こえなくなった。俺は地面に寝そべると、契約したばかりの『銀覇剣』を月光に照らす。
幼リョ「これからよろしくな、『銀覇剣』」
返事をするように、『銀覇剣』は銀色に光り輝いた。
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リョ「それから俺は『銀覇剣』と一緒に旅をして、8年前に『天力剣』と契約して、つい最近『嵐真剣』と契約をしたんだ。」
あれからどの聖剣の守護剣士の声も聞いた事も無いし、見た事も無い。でも、聖剣のおかげで、俺は強くなったし、聖十大魔道の1人にもなれたんだ。磨き終えた『銀覇剣』を太陽の光にかざす。銀色に光り輝く。
リョ「これからも、俺は聖剣と共に戦って、もっと強くなるんだっ!!そして、いつか7本の聖剣を全部集めたいと思っている。」
すると、ルーシィが俺の手に優しく手を重ねてきた。
リョ「ルーシィ?」
ル「リョウならきっと出来るわ。」
俺の決意にルーシィは優しく微笑んでくれた。
リョ「ありがとう、ルー・・・!!!??」
お礼を言おうとしたけど言えなかった。ルーシィが、俺にキスしたからだ///////////////俺とルーシィの顔は、少し赤みを帯びていた。
ル「わ、私からは、まだだった、よね/////////////」
案の定、ギルドのみんなは誰も見ていなかったようだ。
ル「あぁ、これ!『天力剣』磨いといたから!そ、それじゃあ!!」
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