第106話 リョウと『銀覇剣』
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た方が強いよな。絶対に能力系の魔法がいいに決まってる!!」
そんな事を言いながら、川沿いを歩いていると、ズルッ!!
リョ「げっ!?」
足を滑らせて、俺は川に落ちた。ババッシャァァァン!!と音を立てて水しぶきが上がる。思った以上に川は深くて、6歳の俺は川の底に足が着かなかった。しかも、川の流れがめちゃくちゃ速い。俺はそのままどんどん流されていった。恥ずかしい事に、この時の俺はまだ泳げなかった。
幼リョ「ぶはぁっ!!」
必死に水面から顔を出して、助けを呼ぼうとする。
幼リョ「だ、誰ブクブクブク・・・ぶはっ!た、助けゴボゴボゴボ・・・」
重たいリュックサックのせいで、すぐに水中に引き戻されるため、思うように助けを呼ぶ事が出来ない。その時、ザザザザザザザザザザッ!!
幼リョ「!!?」
ものすごく水を強く打つ音が聞こえた。音のした方に視線を移動させると、滝だっ!!このままじゃ・・・!!必死に陸地に戻ろうとしても、体はどんどん流されていく。もう、ダメだ・・・!俺の体は宙に投げ飛ばされた。俺はそのまま意識を失った・・・
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幼リョ「・・・・・ん・・・?」
いったい、どれくらい時間が経ったんだ?目を覚ました俺の目に一番最初に飛び込んできたのは星が輝き光る夜空だった。俺、夜まで寝ちゃってたのかよっ!?慌てて飛び起きると、
幼リョ「ぬぉっ!!?」
目が飛び出そうになった。俺の服装は、緑色のTシャツから白い布を1枚羽織っているだけの状態だった!!いったいどうなってんだよ!?混乱していると、パチパチパチと赤い炎が俺の目の前で揺らめいていた。
幼リョ「焚き火・・・?」
その焚き火の傍で俺の緑色のTシャツが乾かされていた。どうやら俺は、誰かに助けられ、服を着替えさせてもらったみたいだ。でも、いったい誰が?すると、
?「あ、気がついた。」
幼リョ「!!?」
驚いて振り向くと、俺の背後に銀色の長髪をなびかせ、空色のフリルの付いた服を着た俺より遥かに年上の女がいた。こいつ、魔力が感じる・・・!魔道士か?女の手にはおいしそうな果物が抱えられていた。
?「お腹、空いたでしょ?」
女の声が合図のように、グゥ〜〜〜〜〜と俺の腹の虫が鳴いた。俺は恥ずかしくて顔を赤らめた。女は俺に果物を差し出す。俺は受け取ると、すごい勢いで食べ始めた。うまいっ!!俺は果物を食べながら、
幼リョ「あの、助けてくれてありがとう。俺はリョウ。よろしくな。」
守「よろしく。私の事は・・・守護剣士とでも呼んで。」
守
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