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ヴァルハラ
刺客

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そこは、とある盗賊団の拠点となっている洞窟
「その話は、本当なんだろうな?」
と、約30人はいる盗賊の中でもっとも体が大きい男が言った
肌は日に焼かれ焦げ茶色で頭に髪は無くスキンヘッドだ
「ハイ、本当デスヨ」
と、杖のような物を右手に持った青年・・・クラウンが言った
そしてスキンヘッドの男が言った
「信じられねーな、ただのガキが神々の宝を持ってるなんてよぉ」
スキンヘッドの男はクラウンを睨んだ、しかしクラウンは全く怯む様子もなくヘラヘラとしている、そして言った
「私が此処で嘘をついたところデ、何のメリットがあるんデスカ?本当デスヨ、そのガキは神々の宝を持っていマス、たとえ依頼を失敗しテモ、アナタ達がこの依頼を引き受けてくださるのナラ、今此処で報酬は渡しマス、どうデスカ?悪い話じゃないでショ?」
そしてスキンヘッドの男は答える
「確かに悪い話じゃない、報酬にも文句はない、だが、仮にその話が本当だとしたら、そのガキはかなりの強者だろう、だとしたら俺達は危険だろう?」
それにクラウンが答える
「それなら大丈夫デスヨ、そのガキは女を連れていマス、その女を人質にとれば良いんデスヨ、ただその女も十分強いので薬でも飲ませると良いデスヨ」
「なるほど、確かにそれは良い、ならその女も好きにして良いのか?」
「ハイ、もちろんデスヨ」
「そうか、良いだろう!その依頼、受けてやる!・・・だが一つ聞かせてくれ、なんでそのガキを襲ってほしいんだ?」
「そのガキに恨みがあるからデスヨ」
「そうか、なら・・・」
そして俺は後ろを向き大声で言った
「いくぞ!!テメェ等ァア!!」
すよと残りの盗賊が、オオォォオオオ!!と叫んだ



「あれが、お前の言っていた刺客か?」
盗賊達が居なくなると、一人の少年が現れた、その少年の問いにクラウンは答える
「ハイ、そうデスヨ、覇王様」
そして少年・・・覇王は言った
「あんなザコ共が、アイツとまともに戦えるとは思えないがな」
「マァ、そーでしょうネェ、でもマァ、私の目的はあの盗賊を勇者と戦わせることではありマセンヨ」
「何?どういうことだ?」
「私の目的はあの盗賊を勇者に殺させることデスヨ」
「殺させることだと?そんなことをして何の意味がある?」
「ありマスヨ、勇者はモンスターは殺せても人を殺せナイ、何ておかしいでショ?だから勇者に人を殺すことに慣れてもらおうと思いマシテネェ」
「なるほど、まあ良いだろう」
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