第五章 StrikerS編
第百三十六話 『ヴィヴィオという少女』
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…なんだ。子供が泣いているのか」
「でしたら私の尻尾を使ってくださいな♪」
キャスターが尻尾をいじって女の子に向けると女の子は興味を示したのか尻尾をモフモフしだした。
「フカフカする…」
「ふふ♪ いつまでもいじっていていいんですよ」
「ごめんなさい、キャスターさん」
「いえいえ、構いません。うちのツルギ君もいつも尻尾をいじってきますから慣れたものです」
それで私も尻尾をいじっている女の子のウサギの人形を拾い、
「こんにちは」
「あう…?」
「ヴィヴィオ。こちらフェイトさん。なのはさんの大事なお友達だよ」
「ヴィヴィオ、どうしたの…?」
それからなのはの念話が聞こえてくる。
《病院から連れ帰ってきたんだけど、どうも離れてくれなくて…》
《懐かれちゃったのかな…?》
《それでフォワードのみんなに相手してもらおうと思ったんだけど…どうもまだ怖いらしくて》
《《《《《《すみません…》》》》》》
みんなが謝ってくる。
うん、それじゃしょうがないね。
《それじゃ任せて》
《お願い》
それでヴィヴィオに話しかける。
「ヴィヴィオはなのはさん達と一緒にいたいの?」
「うん…」
「でも、なのはさん、大事な御用でお出かけしないといけないの。
でもヴィヴィオがわがまま言ったら困っちゃうよ。この子も」
お人形を操ってそういう仕草をさせる。
「ううっ…」
「ヴィヴィオはなのはさんを困らせたいわけじゃないんだよね?…ね?
だからそのお仕事が終わるまで待っていようか」
「うん…」
うん。言うことを聞いてくれた。
それでウサギの人形を返してあげた。
そこに士郎さんが声を出して、
「ならば、なのは嬢が帰ってくるまで私達がヴィヴィオの面倒を見ているとしよう。
子供の扱いはツルギで慣れているからな」
「お願いしていいですか、士郎さん?」
「ああ。それとヴィヴィオをこのままここで暮らさせるのなら遊び相手も必要だろう。
アインスに連絡して家でお留守番をさせてしまっているツルギを連れてくるように言っておこう」
「いいんですか?」
「ああ。まだツルギは学校に通っていないから一緒に育てるならちょうど六課はいい環境だろうと思っているのでな。
歳もヴィヴィオと同じくらいみたいだしな」
「やったね、ヴィヴィオ。すぐにお友達ができるよ」
「お友達…?」
「うん」
まだ分からないという顔になるけどそこはしょうがないだろう。
ツルギ君、ヴィヴィオといいお友達になってくれたらいいな。
それからヴィヴィオは士郎さんに任せて私達はヘリで聖王教会に向かう事になった。
ヘリの中では急遽呼び出したランサーにダブルセイバー、ファイターも揃いぶみである。
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