第五章 StrikerS編
第百三十六話 『ヴィヴィオという少女』
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ずですよね?」
「はい…」
「それじゃ手分けして探しましょうか。
いいわね? なのは隊長、シグナム副隊長、オリヴィエ陛下」
シホちゃんの言葉でみんなで探すことになった。
私は外でないのなら中庭にいると思い、オリヴィエさんと一緒に探していると草むらの中から私のあげたウサギの人形を持ったあの子が飛び出してきた。
「こんなところにいたんだね…」
「うっ…」
「心配したんだよ。さ、病室に戻ろう?」
「ええ、それがいいでしょう」
私とオリヴィエさんで近づくが、どこかで見ていたのかそれより早く私達の前にシスター・シャッハがバリアジャケットを纏ってちょうど中間地点にいきなり現れたように立っていた。
「お二人共お下がりください!」
シスター・シャッハがそう言ってデバイス・ヴィンデルシャフトを構えて睨むが、
「あ、あ、うあ…」
女の子はシスター・シャッハの剣幕に恐怖を感じてしまったのか地面にへたりこんでしまい、ひどく怯えてしまっていて涙を流していた。
それで私はシスター・シャッハに声をかけた。
「シスター・シャッハ。少しいいですか? 私に任せてください」
「あ、はぁ…」
気の抜けた声でシスター・シャッハは下がってくれた。
それで私は女の子に近寄ってウサギの人形を拾ってあげ、
「…ごめんね。ちょっと、びっくりしたよね? 大丈夫?」
「ぁ…」
女の子はなんとか落ち着いたようである。
「立てる?」
「うん…」
それで女の子は立ち上がった。
それと同時にシスター・シャッハにも念話を送り、
《緊急の危険はなさそうですね。ありがとうございます。シスター・シャッハ》
《はい》
それから私はお人形や女の子の服についたほこりをはらってあげて、笑みを浮かべながらゆっくりと話し出す。
「はじめまして。高町なのはって言います。お名前、言える…?」
「ヴィヴィオ…」
「ヴィヴィオか。
いいね、可愛い名前だね。
…ところでヴィヴィオはどこか行きたかったの?」
「ママ………いないの………」
それで私は少し驚く。
もしかしてあの病室で「ママはここにいるよ」と言った事が聞こえていたようで効果があったのかな?
「そっか。それは大変だね。それじゃ一緒に探そうか?」
「………うん」
「よし。いい子だ」
後ろを見ればシホちゃんやシグナムさんも現場に来ていたようで優しい笑みを浮かべている。
それからヴィヴィオと一緒になってお話をした。
◆◇―――――――――◇◆
Side フェイト・T・ハラオウン
「…臨時査察って、機動六課に…?」
はやてと今話をしているんだけど結構重要なことみたいだ。
「ううん…この間の市
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