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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第126話】
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四で、少し多いが、俺、未来、シャル、ラウラで――そっちに一夏行ったから多分パワーバランスは問題ないと思うが」
「おぅ、じゃあ始めようぜ」
その言葉を合図に、櫛灘さん達が持ってきたネットを広げ、俺と未来が砂の上にコートの線を手早く引いた。
「んじゃ有坂君、お遊びルールでいいよね。タッチは三回、スパイク連発禁止の十点先取で一セットねー」
「OK、それで問題ないさ。そっちからのサーブでいいぞ」
「おう。じゃあ櫛灘さん、サーブ任せたぜ」
一夏が手に持ったビーチボールを放って渡す――すると、受け取った櫛灘さんの目がキラリと光った。
「ふっふっふっ。七月のサマーデビルと言われたこの私の実力を……見よ!」
そんな二つ名、初めて聞いた――下手すると消したい過去になりかねない二つ名だが。
そんなサマーデビルこと櫛灘さんのジャンピングサーブ、そのスピードと角度は申し分無く、初っぱなから先制点を取る気満々だった。
「ヒルト!僕に任せて!」
「あぁ!未来、ラウラ、俺に回せ!こっちも取るからな、先制点!」
「了解!」
「…………」
ラウラだけ返事が無く、見るとボーッと立っていて――。
「って、わあっ!?」
ビーチボールを追いかけていたシャルが、ラウラとどんっとぶつかり尻餅をついた。
「シャル、ラウラ、大丈夫か?」
「二人とも、何処か怪我してない?」
「いたたた……ラウラ、どうしたの?」
「か、かわ、可愛いと……言われると、私は……。うぅっ」
そんな風に呟き、ふと俺と目が合うラウラ――。
そして、湯気がでそうなぐらい顔を真っ赤に染めるや急に立ち上がり、何と脱兎の如く逃げてしまった――その速さは、メタスラ級。
「ちょ、ちょっとラウラ!何処に行くんだよっ!?」
慌てて声をかけて止めようとはするが、既にラウラは別館へと入っていって中へと消えていった――と、のほほんさんが。
「うーん、これはあれかな〜。ひーくんの乙女心ブレイカーが作動中なのかなー」
「乙女心ブレイカー?」
思わず聞いてみるが答えはなく、乙女心ブレイカーとは何だ?――と、何度も自問自答した。
――と、一夏が。
「うーん。まあ、続けるか。ラウラの様子は後で見ることにしてさ」
「さんせーい」
そう向こう側のチームが言うので仕方なくゲームを続ける。
後で様子、見ないとな……。
とりあえずゲームを再開、数の上では此方が三、向こうは四なのだが――のほほんさんが予想以上にマイナスに近いので戦力差は五分五分という状況でビーチバレーが続く……。
「シャルっ」
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