旧校舎のディアボロス
第09話
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ドタマ打ち抜かせて、殺やらせていただきます!」
その言葉とともにフリードはイッセーに向かう。
「やらせるか!ウィンドカッター!」
風の刃がフリードに向かう。だが、刃はフリードを捕らえることが出来ず、そばにあったソファーを二つに刻む。
「ガアッ!」
するとイッセーから悲鳴が聞こえた。イッセーを見ると足に弾痕があった。
すぐさまフリードを見ると銃から煙が上がっていた。再び引き金を引こうとしていたのでイッセーとの間に割り込み防壁を張る。
「プロテクション!」
弾丸は防壁に阻まれ消えた。
「ヒャヒャヒャ!どうですか!光でできている祓魔弾の威力は!銃声なんてしません。そして、光は悪魔に猛毒!脳髄が溶け出すほどの快感を味わっちゃってください!」
不味い状況だ。
こっちは詠唱をしないと魔法が放てない。どんな魔法でも一言は必要だ。だがこの室内ではそれすら難しい。
それに使える魔法も限られる。例えばここで火の魔法を放とうものなら火事になる。
逃げるにしてもイッセーは足を撃たれ、そして光の影響が全身に回っている。動くことも困難なほどに。
対するフリードは引き金を引くだけで攻撃することが出来、接近戦でも光の剣で対処できる。ましてや無傷だ。
違った状況なら勝機もあったがそんなこと言ったところで無意味だ。今この状況をどうにかしないと。
俺は必死に打開策を考えていたが、ある人物の登場で中断することとなった。
「やめてください!」
聞き覚えのある女性の声がした。
俺たちが声のした方を向く。
そこにいたのは
「アーシア」
イッセーと俺が教会まで案内したシスター、アーシア・アルジェントがいた。
「助手のアーシアちゃんじゃあーりませんか。結界は張り終わったのかな?」
「! い、いやぁああああああ!!!」
彼女は壁にある男性の死体を見ると悲鳴をあげる。
「可愛い悲鳴をどーも。アーシアちゃんはこの手の死体は初めてだっけ?ならよく見ておくように。これが悪魔に魅入られた人間の末路ですから」
「そんな・・・」
フリードの言葉に愕然としているアーシアは不意にこちらを見た。
「イッセーさんにサクヤさん・・・フリード神父様、その人たちは・・・」
「人?いえいえ、これはクソ悪魔と、それに魅入られたクソな人間ですよ」
フリードは順番に剣で指しながら答える。
「・・・イッセーさんが悪魔・・・」
その事実に驚きが隠せないようだ。アーシアは言葉を詰まらせる。
「なになに?クソ悪魔とお知り合いなわけ?悪魔とシスターの禁断の恋とかそういうの?マジ?」
「・・・ごめん、アーシア。でも、騙してたわけじゃない!だから、もう会わないと思ってたのに・・・」
イッセーが謝る。
「そういうこっと。悪魔とシスターは相
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