暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D―魔法使いのキセキ―
旧校舎のディアボロス
第09話
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キリストの磔と似ているが上下が逆。足が上で頭が下だ。
 そして男性の胸の中央にも杭が撃たれており、また腹部からはおびただしい血が流れており内臓らしきものが見えている。
「ガハッ!」
 イッセーは隣で吐いているようだが気に掛ける余裕は俺に無かった。俺自身右手で口を押え、こみあげてくる胃液を抑えるのでいっぱいだ。
 男性が磔にされている壁には何かが書かれていた。
「なんだ、これ・・・」
 イッセーの問いかけはすぐそばのソファーから帰ってきた。
「『悪い人はおしよきよー』って聖なるお方の言葉でさぁー」
 男性に気を取られて全く気が付かなかったがソファーに誰かが座っていたようだ。声からすると若い男。
 その男はこちらを見ながら立ち上がる。
 白髪の外国人。俺たちとそう変わらない年齢だろう。神父のような恰好をしている。
「おやおや、悪魔君ではあーりませんかー。で、そっちは悪魔に魅入られた哀れな人間と」
 イッセー、俺の順で観察し言葉をつづる。その眼は狂った歓喜を上げていた。
 見た目からしておそらく『悪魔祓い』だ。
「俺は神父♪少年神父〜♪デビルな輩をぶった斬り〜、ニヒルな俺が嘲笑う〜♪お前ら悪魔の首刎ねて〜、おれはおまんま貰うのさ〜」
 突如として歌いだす神父。
「俺はフリード・セルゼン。とある悪魔祓い組織に属する末端なのですよ。ああ、お前らは名乗らなくて結構。俺様の脳内容量に死ぬ奴を保存する気は微塵もありませんので。大丈夫よ。すぐに快感に変わるほどの死をあたえてあげちゃうよ。新たな扉を開こうぜ!」
 言動がめちゃくちゃだ。
「・・・この人を殺したのはお前か?」
「そうですよ〜。だってこれ、悪魔を呼びだす常習犯だったんでしょぅ?なら殺すっきゃないっしょ」
「な、なんだそりゃ!」
「やめておけ、イッセー。こいつは狂ってる。常識は通じない」
 すると俺の言葉に反応したのか、フリードが殺意を向けてくる。
「はぁ〜?悪魔と一緒に行動している奴に狂ってるとかいわれたくないんですけどぉ。オタクの方が頭いっちゃってんじゃない?」
 日本語で言ったのだが通じたらしい。
「お前らが殺すのは悪魔だけじゃないのか?」
 イッセーがフリードに問いかける。
「悪魔のようなクソを呼び出す奴はそいつもクソなんだよ。人間として終わってる証拠。だから俺が殺してあげたのさ。それが俺の仕事でごさいますから」
 そう言いながらフリードは両腕を服の内側に入れる。
「そして、クソ悪魔を退治するのも俺の仕事。ちゃーんと穴だらけの、みじん切りにしてやるよ」
 服から出したのは謎の棒状なものと拳銃。そして、棒状のようなものから光が発せられビームサーベルのような剣に変わった。
「俺的にはお前らがアレなんで。心臓にこの光の刃を突き立てて、このカッコイイ拳銃で
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