魔法先生ネギま!
0359話
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「そうだな、じゃあ行くか。楽屋には入れるんだったか?」
「さぁ、どうでしたかしら。でも多分大丈夫だと思いますわ」
そう言いながらコンサート会場へと向かう。向かったのだが……
「これは、ちょっと予想以上だ」
「そ、そうですわね。どなたか有名な方でも出るんでしょうか?」
「……いや、単純に麻帆良祭だから羽目を外している連中が多いんだと思うけどな」
そう、俺とあやかの目の前にはコンサートホールへと向かっている大量の人、人、人。まさに人の群れだった。人数的には武道会に来ていた客の数倍はいるだろう。
「アクセル君?」
そんな人混みに唖然としていた俺へと声が掛けられる。
声のした方へと振り向くと、そこには20代くらいの男が2人に俺よりも小さい幼女の姿があった。
「……どなたですか?」
見覚えのない3人に訝しげに尋ねるあやか。その様子を見ながらも、目の前にいる3人……いや、正確には赤毛の男と黒髪の男にはどこか見覚えがある。けど、その顔はやっぱり初めて見る顔な訳で……
「おい、やっぱりアルマーの奴もお前等の関係者なのかよ」
幼女の方もまた、俺の名前を知っているらしい。
「いや、まぁ。確かに決勝でネギ先生に圧勝したのを考えればおかしくはないんだが」
……ネギ? そう、確かに目の前に立っている大人のうちの片方はその顔にどこかネギの面影がある。と言うか、よく見ればネギの記憶で見たナギ・スプリングフィールドにそっくりなのだ。となると、これはもしかして。
そんな俺の疑問は、黒髪の男の言葉で証明された。
「アクセル、俺や俺。小太郎」
「……となるとやっぱりこっちはネギ、か?」
赤毛の男の方へと視線を向けて尋ねると、コクリと頷き……そしてその肩には見覚えのある小動物の姿が。
「へへっ、アクセルの兄貴にあやかの姐御、どうも」
そのカモの姿を見て、あやかもようやく目の前にいるのが誰か分かったらしい。口に手を当てて驚きで声が出ないようにしている。
「……ネギ先生、ですの? そう言えば確かにネギ先生の面影が……そしてそっちは小太郎君。じゃあそっちの子は?」
「長谷川千雨だ、いいんちょ。にしても、いいんちょまで魔法の関係者だったとはな」
「長谷川さんですの? えーっと……何がどうなっているのでしょうか?」
「魔法の道具って奴でさぁ。赤いあめ玉・青いあめ玉年齢詐称薬ってのがあるんすよ」
「なんだ、そのあからさまに怪しい道具は」
ボソッと呟いた俺の言葉に何か不穏なものを感じたのか、ネギの肩の上で慌てて首を激しく左右に振るカモ。
「た、確かに名前は怪しいですが、まほネットの通販で変える普通の魔法道具なんすよ。名前が怪しいのは開発者の趣味と言うか、
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