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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第19話 再開 果された約束
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…。



(あ……。こ…この考えをあっさり読んで聞かせる感じ…… ……この 温かい感じ……ほ…本当に……?)


「ほ 本物………??」



アカーシャは、 真っ白になりかけた頭で語りかけた。

どうやら、上手く言葉が出たようだ。



『ああ 勿論…本物だ……本物だよ。 ………随分と待たせてしまった。 ……アカーシャ…ただいま。』


その言葉が合図だった……。



「……ジャックっ!!」



アカーシャは弾けたように動いた。





“ギュッ………”





アカーシャは飛び出し、抱きしめた。

その存在が…… この温もりが……その全てが嘘じゃないと確かめるように。


「……遅い、遅いよ……。あれから…… いったい何年……、 何年たったと思ってるのよっ!」


アカーシャは、顔をジャックの胸にうずめて……涙を流した。

そんなアカーシャの頭をなでると……。

『ん……196年かな?』

ジャックは…笑いながら答えた。

「ッ!…………ばかぁ!!遅すぎだよっっ!!」

しばらく アカーシャは泣き続けた。

こんなに……涙したのは初めての事だった……。

いや、≪あの時≫以来か……。




『ありがとう……アカーシャ…… 会えて……本当に良かった……』




そしてジャックも目に涙を溜めていた。


今の2人の顔、それは200年分の幸福で満ちていた……。
















再開して……

あっという間に数時間。

アカーシャは……これまであった出来事、家族が増えたこと、様々なことを。

彼にジャックに話していた。

そして モカのこと 娘達の事も。

……ジャックは微笑みながら話を聞いていた。

『あはは……それにしても、一茶と仲良くやってるのに ……ちょっと不味くないかな?これ』

……ニヤニヤ と微笑みながらジャックはアカーシャに耳打ちした。


「そ…… 仕方ないじゃない!そんなのッ! それはあなたがッ!………もう!早く会いに来てくれなかったジャックが悪いー!!」


顔を真っ赤させながら怒ったように答えた。


「あ…… でも……本当に大丈夫なの?体の方は……」


アカーシャは、すぐに心配顔になる…

怒った感じの顔が……

『ははは…大丈夫だって。』

ここ数時間……

彼女は……。 …何度聞かれたか分からないくらいその会話が続いていた。

その度 『大丈夫だって』っと答えていた。



(アカーシャはこんなに心配性だったのか?いや、俺
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