常盤台中学襲撃事件
Trick37_ア〜イ キャ〜ン フッラーーーーーイ!!
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に合わせろ』
「へ?」
絶望に打ちひしがれていた佐天だが、位置外に言われて下の方を見る。
そこには
「佐天さん! 足合わせて!!」
壁昇り(ウォールライド)で駆け上がってくる信乃がいた。
「な、なんd「早く!!」 はい!」
信乃はビルの壁から跳び、佐天の方に向かう。
そして足を上にする体勢をし、落ちてくる佐天と、昇ってくる信乃の、
互いのA・Tのホイールが合わさった。
カュッ!
「信乃さん!!」
「頼んだ!!」
ヒュ!
合わせた後、自分の脚力と信乃の脚力で再び佐天涙子は跳んだ。
跳ぶ前は本当に怖かった
いくら信じて跳んだつもりでも 今考えると信じられなかった部分が残ってた
でもさ 今日の私は 明日の私を絶対に後悔させたくなかったんだ
だから ほら 少し頑張ったら私 “飛べた”んだよ?
挑戦できたんだよ?
いつか信乃さんに つーちゃんにそう言ってイバりたいな
あの時はすごい頑張って すごい楽しかったんだって イバりたいんだ
それでね 一番に言いたかったのはね お礼なんだ
「ありがとう」
「catch you later(また後で)」
佐天の呟きに信乃は英語で返した。
一瞬だけ見えた空中にいる信乃の後ろ姿は、右手の親指を上げてサムズアップしていた。
佐天は屋上にホイールを滑らせるように着地し、勢いをそのままに隣のビルへと移動。
さらに隣のビルへと階段を降りるように順調に移動していった。
「つーちゃんが公園で休ませたのって、休憩目的じゃなくて信乃さんとタイミングを
合わせるためだったんだ!」
『丁度ニシオリもこの道を通るからな。
佐天が坂道を降りるよりも、こちらの方が速い。時間にして5分25秒の短縮に
成功した』
「さすがつーちゃん!」
公園脇の下り坂。本当であれば下り坂を通って、佐天が走っているビルの
下にある道を通るつもりだった。
だが、恐ろしい計算能力を持つ位置外は、別行動をとっている信乃さえも計算に
入れていた。
そして両者がより早く、速く到着できるルートを導き出した。
それが信乃とのタッグ技での道路超え。
初心者の佐天が20メートルジャンプという不可能を可能にさせた瞬間だった。
「つーちゃん、信乃さんが私の通った道と交差したってことは、信乃さんが
パーツを取りに行った方が早かったんじゃないの?」
ほぼ同じタイミングに同じ場所を通るのなら、少しくらい寄り道してでも
パーツを取る方が確かに良い。
しかし、答えは違った。
『ニシオリが取りに行けば、
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