常盤台中学襲撃事件
Trick37_ア〜イ キャ〜ン フッラーーーーーイ!!
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10建のビルが、一直線で下り階段のように並んでいた。
「つまり・・・あのビルに跳び移れば直接下に降りるよりも時間短縮ができるってこと?」
『その通り』
「むむむむ無理だよ! ビルまでの距離知ってるの!?
絶対に20メートル以上あるって!!」
公園とビルの間には片道4車線の、学園都市を横断する大型道路がある。
横幅にして20メートル以上。失敗すれば30メートルの高さからの落下、死である。
A・Tを始めて2週間程度の佐天の実力では絶対に不可能な飛距離の上、
リスクに対する恐怖でいつもよりも飛距離が落ちるだろう。
確率でいえば100%不可能だ。
『20メートルの距離? 高貴な私が銀河系で知らないことはない。
もちろん道路の横幅の距離も知っている。
正確にいえば25メートル782ミリメートル42マイクロメートル、さらには』
「分かりました! もういいです私より知ってるのは分かりました!
はぁ・・・でもそれなら初心者の私が飛べってのは無理があるんじゃ・・・・」
『策はある。残り時間は2分42秒だ。しっかり休息しろ』ブツッ
「ってつーちゃん!? 切れちゃったよ、どうしよう・・・」
策があると言っていたが、詳しくは教えられずに一方的に切られた。
「私にできるのかな・・・・いや、無理だよ絶対!」
位置外に何ていえば納得して貰えるのか考えていた佐天は、意外な人物の声が聞こえた。
「あれ? ルイコ、なにやってんの?」
「むーちゃん? それにアケミとマコチンも。どうしたの3人で?」
クラスメイトで佐天と仲の良い3人が公園の入り口から歩いてきた。
「どうしたの3人とも? ここ辺りって帰り道でもないよね?」
「私達はただの散歩。午前中で学校終わったから遊びに行こうとしたんだけどね、
行こうって決めてたお店が改装工事で閉まってたのよ。
それでブラブラ散歩。ルイコは・・・ってインラインスケートそれ?」
「あ、うん、そうだよ」
A・Tは一応は秘密事項になっている。もし見られたとしても彼女たちが言ってるように
おもちゃ(インラインスケート)であると言いきって誤魔化すように厳命されていた。
「わーなつかしー!」
「昔は私もやったよ!」
「私はローラースケート、車みたいに4輪のやつで遊んだな〜。
でも転んで怪我して以来乗ってないや」
「涙子はどうしたの? それで遊んでたの?」
「遊んでたわけじゃないんだけど・・・・、まぁ、色々あってね」
誤魔化すことはできたが、佐天の表情は曇ったままだった。
「どうしたの? なんか黙ちゃって」
「うん、詳しくは言えないんだけど・・・」
「あ
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