第2章
戦闘校舎のフェニックス
第35話 転校生は幼馴染み
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いた俺は…。
「はあぁぁぁ…やれやれ」
盛大に溜め息を吐いた。
ちなみにイッセーは千秋と鶇に挟まれてオドオドしていた。
アーシアも然り。
「…大変そうですね」
塔城が同情の視線を向けていた。
「…よかったらどうぞ」
そう言って、飴玉を差し出してきた。
(…それで気分でも落ち着けろってか)
とりあえず、ありがたく貰う事にした。
「…ところであの人は誰ですか?」
「…幼馴染みだ…昔の」
「…それで何のご用ですか?」
「…幼馴染みの転校生に会いに」
俺が塔城の問いに答えていると…。
「…姉さん、何やってるのよ」
俺達に声を掛ける女子が居た。
赤毛のツインテール、間違いないな。
「久し振りだな、燕」
「久し振りね、明日夏。相変わらず、大変そうね」
この少女が鶇の妹の燕だ。
「はあぁぁぁ…姉さん」
姉の行動を見た燕は盛大に溜め息を吐いていた。
「…お前は参加しなくていいのか?」
俺が聞くと…。
「な、ななな何言ってるのよッ!!な、な、何で私がアイツの取り合いに参加しなくちゃならないのよッ!!」
「…誰もアイツの取り合い何て言ってないぞ」
「なッ!?なななッ!!」
お〜お、顔を赤くして慌てて慌てて…。
この反応から見て通り、コイツもイッセーに好意を寄せている。
ただし、この様に千秋以上に素直じゃない。
要はツンデレと言うヤツだ。
ちなみに俺は今の様にコイツを昔からイッセー柄みの事でからかう事が多かった。
理由は単純…。
ストレス発散。
反応の一つ一つが面白いからついつい弄ってしまう。
「アンタ、相変わらず…」
燕が反論しようとするが、俺はその隙を与えない。
「早くしねえと、取られるぞ」
「べ、別にイッセーが取られようと私には…」
「誰もイッセーとは言ってないぞ」
「ッッッ!?」
顔をさらに真っ赤にして、睨み付けてきた。
そう言う反応をされると余計に弄りたくなってくる。
言っとくが、俺は副部長みたいにSじゃねえからな。
あくまでもストレス発散だからな。
「…フッ」
俺は微笑していると…。
「…明日夏先輩」
「…何だ」
「…黒いです」
塔城に半眼で指摘された。
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