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流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
1 出会い
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辞めさせて、今の僕の戸籍も抹消する気なのか?」
「もしディーラーの計画に支障があるようならね?というよりあなたなら私の考えていること全部知ってるでしょう、シンクロナイザー?」

その通りだった。
彩斗は人の感情を読み取ることが出来た。
『シンクロ』と呼ばれる能力が備わっているからだ。
自分の脳波を自由にコントロールし、他人の脳にシンクロする。
ある意味では人間とは思えない能力だった。
それを使えば、インターネットに自分の意識をシンクロで転送することも出来た。
人間でありながら電脳世界に干渉できる。
その能力がずば抜けていた事から、ディーラー内部では『シンクロナイザー』という名前で呼ばれていた。
そしてトドメが『マテリアライズ』と『ビジライザーアイ』だ。
電波を思った通りの形に実体化出来るマテリアライズと、電波が見える目であるビジライザーアイ。
かつてムー大陸の人間が持っていたとされる力だった。

「あなたは私に見透かされてると思ってるかもしれないけど、あなたこそ私のことを見透かしてるんだわ。それを理解してる?」
「確かに...でも...キングには言わないで。きっとあの学校はおかしいんだ。外の世界はもっと綺麗で...楽しくて...」

彩斗はまだ希望を捨てていなかった。
だがハートレスはそれを一蹴りした。
ちょうど学校の校門の前で駐車場に入るためにハンドルを切ったところだった。

「あまり高望みしないことね?外の世界は美しいなんて、それぞれの人の解釈よ。悪人なら犯罪が溢れる街が美しい世界に思えるだろうし」

ガヤルドは玄関前で停車した。
彩斗はゆっくりと傷に障らないように降りる。
そしてハートレスはすぐさまその場を去った。
彩斗は登校時間ギリギリだというのに、焦ることはなかった。
いつも通りに玄関から入り、自分の下足箱を目指す。
だがここでいつもの恒例イベントが待っていた。

「...またか」

呆れていた。
内履きを持った段階で、腕に重みを感じた。
そしてひっくり返せば、大量の画鋲が玄関に転がる。
下足箱の中には大量の紙が入っていた。

バカ!
キモい!!!
さっさと学校から消えろ
ほーかご、無事で帰れると思うなよ

彩斗はその場に捨て、内履きの中に画鋲がもう入っていないことを確認すると、そのまま階段を登り、自分のクラスである1-Eを目指した。
足取りが重い。
精神的、そして肉体的な要因が痩せ型だというのに、まるで枯れ枝で100キログラムの体重を支えているような気分にさせた。
手すりを使ってようやく階段を登り終える。
そしてクラスへと歩いて行った。
廊下には大量の落書き、掃除されていないことが明白なホコリやゴミの数々、ヒビの入ったガラス窓。
完全に腐敗しきってい
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