一章 希望と絶望のセレモニーA
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けど京ちゃん倒れてたし代わりにお願いしたの」
『職員室に呼び出し?俺達なんか悪いことでもしたか?』
この学園は授業以外がほぼ放任主義であるためこのように呼び出しをくらうのはかなり稀である。
京介も個人的なことで何回かは呼び出しをされたことはあったが、こうして部活動としての呼び出しは思い返せば今回が初めてかもしれない。
「私たちとあなたを一緒にしないで下さい!私はもちろん、ましてや小春さんはあなたのように単細胞で喧嘩っぱやくありません!」
「失礼な!俺から喧嘩ふっかけたことなんか一度もないんだからな!・・・・・・でもなんか昔から何かと因縁つけられるんだよな・・・俺そんな人相悪いのかな?・・・」
京介は昔からよく不良やヤンキーといった類の人種によく絡まれた。
これは彼のコンプレックスでもある生まれ持った目つきの悪さからくるものだと本人は思っている。
しかし実はそれ以外に周囲から反感を買う部分があるのだ。
まぁ簡単に説明するならばサラのような人が多いということ。
つまり周囲の憧れの的であり、もはや学園のアイドル的なポジションでもあるマドンナ小春さんと幼少期から交流を持ち続けている京介が羨ましいのである。
この事実に未だに京介は気づいておらず、もしかするとこちらの方が彼の目つき以上に、生まれ持った不運なのかもしれない。
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