暁 〜小説投稿サイト〜
ロボティックス・ワールド-Robots of underground facilities-
3.工場フロア
ブランク工場から高熱廃棄焼却炉へ

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設計ファイルをブランク状態にしたからか工場の機械はすべて停止していた

「ここまで行くのは大変だったけど、帰るのは楽だな」
『機械全部停止してるからな』

少し歩いて階段前に着いた

「さて、もうここには用ないし、廃棄フロアに行くか」
『だな』

スイッチを押してエレベーターを待つ
待つ時間はそう長くなかった

「お、もう来た」
『ここから先はあんまり行かないからね』

廃棄フロア
工場フロアで出来たスクラップや廃材、ゴミ等が捨てられる高熱の焼却炉があるところ
鉄が溶けるレベルの熱だ、落ちたら死ぬ、確実に

「…ロボット的にはね」
『何ぼそっと言ってるんだ?』

思ったことが口から出てしまった
何やってるんだ俺

『ていうか早く乗ろうよ』
「あ、あぁそうだった」

エレベーターを放置するロボットが二体
もっとにぎやかなところでこんなことしてたら絶対早く入れと言われるな

エレベーターの中は相変わらず無機質な壁と床と天井
…いやまぁ俺らも無機だけど

「…廃棄フロアの次は原子炉フロアか、制御フロアまでもうすぐだな」
『そうだな、早く地上に出ないとやばい気がする』

リモストがたまに言う、所謂予感はだいたい当たる
何がやばいかわからないが


エレベーターの扉が開いた
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