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鋼殻のレギオス 三人目の赤ん坊になりま……ゑ?
初めての都市
シキあるところに汚染獣あり
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何かを探すように、首を揺らしている。その顔には焦りがあった。
 しかし、ナルキたちの方を向くとトン、と静かな音を立てて、あっという間にナルキの前に立った。
「はっ……なっ?」
 ナルキには、シキが消えて現れたようにしか見えなかった。
 シキは、まずナルキに目を向けてから、背後に座り込んでいたミィフィとメイシェンを見た。その顔は心配そうだったが、怪我がないとわかると安心したように息をついた。
 そして笑顔でこう言った。
「もうちょい待ってろ。アイツら消すから」
 ゾクリとナルキの身体が震えた。
 恐怖からではない。歓喜から来る震えだ。
 シキという強者に出会った、武芸者の本能から来る歓喜だ。
「もう安心しろ。すぐに終わるから」
 またシキは消えた。
 残されたナルキは、心臓が早鐘のように打つのを感じた。
 ――――アイツの下にいれば強くなれる。
 そう確信した気持ちが、ナルキの中で芽生えた。


 シキは、ビルの上に立った。
 空からは咆哮を上げながら、シキに向かってくる三体の汚染獣が見えた。
 足の大きさからして一期と二期だろう。シキにとっては危機ですらない、雑魚だ。
 しかし、都市にここまで接近されればそうとも言ってられない。グレンダンならこうはならなかったと思うが、あれはデルボネがいたからこそ安全だったのだと、シキは思った。
「まっ、デカブツの方が相手しやすい」
 弓と鋼糸を復元したシキは、腰の剣帯に鋼糸を差し込むと弓を引き絞る。
 狙いを突出していた汚染獣に向けると、シキは弦を離した。
 一直線に飛んだ剄の矢は、その汚染獣の腹部に突き刺さる。
 次の瞬間、汚染獣が膨らみ、周囲に血と肉をまき散らしながら爆散した。
 外力系衝剄の変化、爆刺閃。
 身体の内側から破壊された汚染獣はあっけなく死んだ。落下場所は都市だが、そこには人がいないことを確認済みだ。
 残り二匹は、仲間がやられたのにも関わらず逃げることはしなかった。
 食欲を優先したのか、それとも仲間の仇討ちかはわからないがシキに向かって突撃してきた。
 だが、その動きも何かに遮られ止められる。
「汚染獣ホイホイ……なんてな」
 鋼糸が、汚染獣たちの身体に巻きついていた。
 汚染獣たちは咆哮しながら、糸から抜け出そうとするが動けば動くほど鋼糸は身体に巻き付いていく。
 シキは鋼糸を動かしながら、陣を編んでいく。
 リンテンスほど技術がないので、編むのに倍の時間がかかるが威力はほとんど同じモノが打てる。
 リンテンスの陣が職人が心魂込めて作った芸術品だとすると、シキの陣はそれを大雑把に真似をしただけの模造品でしかない。
『お前なら威力だけなら俺と同等は持っていけるはずだ。だが、技術的に追いつくことは絶対にない』
 いつだったか、リ
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