第32話 桜通りの吸血鬼−その2−
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ぇ………」
がっくし、という感じだ。
二月前にネギを押しつけられたこともあったらなぁ。そりゃぁ、信頼感も薄れるか。
「まあ、変な対応を取るならこっちでもできるだけ対応するから」
「………。期待しないでおくわ」
がっくり肩を落として別れる神楽坂を見送る。
さすがに神楽坂が哀れなので、学園長室に事の顛末を聞くに行く。
既にネギは退出しており、今は授業でもしているんだろうか?
学園長に事情を聞くと予想通りカモがいる。調子に乗って挨拶をしてくるが、もちろん無視だ。
さすがに職員室であれだけの騒ぎになったので、学園長が学園長室にカモを置いて行かせたらしい。
で、長ったらしい言い訳に近い話をまとめると「ネギとカモは既に使い魔契約を結んでいる」「学園長の責任下でその契約を認め、使い魔として主人を助けることによって罪を償うこととする」ということだ。
わけわかんねー。
学園長がそんな法を超越してカモに対する処罰を変えれるのか?
疑問に思って聞いてみたら、「関東魔法協会の理事」として動き、認可したらしい。
その上で、オレにそう聞かれるのを予想していたらしく、関東魔法協会の理事としての認可書類まで既に作成済みであり、コピーを渡された。
ドヤ顔がウザイ。
というか、ネギの従者契約という目先に囚われて自分がどんな地雷を踏んだというか、踏み抜いたというか、わかっていない。
使い魔の失態は主人であるネギの失態であり、それを認可した関東魔法協会理事近衛近衛門の失態でもあり、最悪の場合、関東魔法協会の失態に繋がるのがわからないんだろうか?
ワカラナインダロウナー。
とりあえず、「神楽坂が気にしてましたから」と言って、暗に告げることを言っておき、学園長室を出る。
去り際にネギとエヴァとの戦闘について釘を刺される。
なんと、ネギはエヴァの吸血行為がトラウマとなり精神的に追い込まれてしまったので、治療行為として記憶を改竄したらしい。
茶々丸に捕まってピンチになったが、なんとかエヴァを追い払った。
そういう風らしい。
茶番だ、と笑えたが、治療方向としてはおかしくないのか?
なので、その辺は誤魔化すのに協力することにする。と言ってもネギとは接点を持たないようにしているので、そのまま避け続けるだけなんだが。
特に何もなく授業が終わる。
千雨から念話で聞いたんだが、やはり3−Aでは、学校にペットを連れて来たおかしな先生(大分オブラートに包まれた表現だな)としてネギは大笑いされたらしい。
放課後、大学棟を訪問し、3−Aの明石の父親である魔法先生の明石教授と話しをする。
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