第32話 桜通りの吸血鬼−その2−
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
結構なことだ。
まぁ、いち魔術師として、騙すような契約は邪魔するがな。
その覚悟があって魔法に関わろうとするなら基本放置だな。
☆ ★ ☆
ネギが退院し学校に出勤して来た。
いつも通り、学生と同じ時間の出勤だが。
違うことが一つだけ。
肩にオコジョを乗せてきました!
ふざけんな。
学校にペットを連れて来るなんて小学生でもせんぞ。
ちなみに以前リニスが学校で活躍した時は、もちろん学校に連れて来るなんてことはしてませんよ。
たまたま念話が届く位置にリニスがいただけだ。
閑話休題。
当たり前だが、ネギは職員室ですぐに捕まり説教だ。
ごく少数になったネギ擁護派の魔法先生でも、さすがにこれはフォローできないようだ。
一通り説教された後、カモを連れてネギは学園長室へ。
既にもう涙目だ。
だが、オレにはわかってしまう。
あの目は、「魔法使いがなんで使い魔を連れていてはいけないんだ」とそう言っている目だ。
まったく自分の立場がわかっていない。
自分が「魔法使い」ではなく、「先生」を求められていることを。
学園長室でネギが説教を受けている間ももちろん時間は流れ、3−Aのホームルームを新田先生の代わりに担当する。
ネギが退院して学校に来ていることを告げたら大騒ぎだったが、「小学生でもしないと思うが、ネギ教育実習生は学校にペットを連れて来た」と話したら、しーんと静かになり、一部のあきれ果てた生徒を除き、その後直ぐに皆大笑いだ。
3−Aの生徒にあからさまに笑われるとか、言っちゃ悪いがかなり屈辱的だよなー。しょうがないけど。
その後は連絡事項とか話して教室から出た。
「遠坂せんせー。ちょっと待って」
教室から出たら、神楽坂に声をかけられた。
立ち話も何なので、空いてた教室に入り、話しを聞く。
魔法関連の話しが絡みそうなら認識阻害の結界が必要になるので準備をしておく。
聞いた話しは、今朝ネギの部屋に朝食を持って行った時、ネギに渡したネカネさんからのエアメールがゴミ箱に捨てられていた。不審に思ってそれを読んだら、カモのことが書かれており、ネギが連れて来たのがそうじゃないかと心配しているようだ。
ま、下着ドロが同じ寮内にいると思えば心配になるか。
ただ、人の手紙を勝手に見るのはあまり感心しないなぁ。
その辺のマナー? も注意しつつ、カモの件は学園長に伝えてあるから、それなりの手段を取ってくれるだろうと話しておいた。
「学園長ね
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ