第32話 桜通りの吸血鬼−その2−
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た放課後、神楽坂から追求を受けた。
詳しい事情を聞きたかったようだが、「魔法関係者になるつもりがあるのか?」と聞いたら、「ない」と言うことだったので、「なら関わるな」と拒否して、一切事情を説明しなかった。
どうもネギが入院したのは、あの時自分が追っかけなかったからだと思い込んでるようだ。見当違いも甚だしいが、責任感が強いのか、そのせいで少し情緒不安定だ。
ぷんすかギャーギャー怒っていたが、覚悟もない人間に話すわけにもいかず、全て無視してその場を離れた。
☆ ★ ☆
次の日、ネカネさんからのエアメールが神楽坂と木乃香の部屋に届いた。
オレ宛のもあったので、木乃香が届けてくれた。
まぁ、ネギはつい最近まで2人の部屋に居候していたからしょうがないが、何故オレ宛のエアメールまで同じ部屋に送ったんだろうか?(これは暁がネカネやメルディアナの魔法学校に住んでいる場所を連絡しなかったため)
しかも差出人の所に堂々と「魔法」って書いてあるし。
秘匿意識ゼロだな………。
内容を見ると、時候の挨拶と元気でやっているか云々と普通な感じだったが、ただ一つ、ネギが昔逃がした下着ドロをするオコジョ「アルベール・カモミール」が脱獄したので、万が一こっちに来たら捕らえて強制送還して欲しいとのことだった。
そういや、そんなキャラいたなー。
まあ、現実問題として、エヴァのような元賞金首ではなく、現在進行形で脱獄犯なんだ、見つけたら学園長に差し出してやろう。学園長がどう対応するのか楽しみだ。
一応、「そんなことは知らんかった」ととぼけられないようネカネさんからの手紙を学園長に見せとこう。
学園長に手紙を見せたら「あー」とか「うー」とかうめいて、珍しく胡散臭いポーカーフェイスが崩れた。
これはあれか?
ネギの従者確保のために学園長がカモの脱獄に力添えしたのか?
よくよく考えてみれば、カモが運良く脱獄できたとしても、まず情報規制されてるネギのいる場所を知ることすら難しいだろうし、魔法世界の牢獄から抜け出してゲートでしか行き来できない地球の、しかも日本に来る手段なんて、カモ個人にあるのか?
そう考えると脱獄はともかく、麻帆良まで来ること自体、作為があるな。
まぁ、ネギの従者作りの手段の確保だな。間違いないだろう。
ネギは従者ができて万々歳。
カモは「英雄」の息子の使い魔という立場と従者契約代金が入って万々歳。
学園長はネギに従者ができ、ネギの戦力が強化されて万々歳。きっと「ネギはワシが育てた」とか将来言いたいんだろうな。
まぁ、あれだ。
巻き込まれる従者以外はみんな幸せで
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