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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-2 Second Story~sorrowful and graceful……that occurrence~
number-21 smiling
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の前のソファーでゴロゴロしながらテレビを見ている。はやては食器洗いをしていた。
これがいつものことだというのだから、主であるはやてに家事をやらせるのはどうなのかと思う。しかし、はやて自身が別にいい。というので納得はできなかったが、引き下がっていた。
そんなリインフォースは、ヴィータがごろごろしている隣のソファーであのことについて考えていた。未だ持っている三桜燐夜から渡された封筒についてだ。
正直言ってまだ、はやてには伝えたくないことだ。ようやく、本当の意味で家族になれたはやてとヴォルケンリッターとリインフォース。今のこの関係が壊れるとまではいかないが、はやてが何かしらの影響を受けるとまた、リインフォースの意識が闇の書にあったときのように暗い雰囲気の家族になってしまう。それだけは避けたい。
でも、だがらこそこのことは伝えなくてはいけないことだし。いずれあの二人によってばれてしまうことだし、隠しきれるのも時間の問題なのだ。
リインフォースは決意した。
今、手を拭きながら台所から出てきたはやてに話しかける。
「主、話があります。あの二人の少女も呼んで下さい。主を含めた三人に伝えたいことなのです」
「……分かった。んじゃあ、今から呼ぶから待っててな」
はやてから了承をもらったリインフォースは、今度はソファーでゴロゴロしているヴィータのもとへ向かった。
「ヴィータ」
「んー?」
「これから主とあの二人の魔法使いと話をしなければならない。そんなに聞かれたくないことだから、シグナムたちのもとか部屋に動いてくれるとありがたい」
「おう、分かった」
何の疑いもなく、部屋に向かってくれたヴィータに感謝しつつもソファーに座り、二人の到着を待つ。来れない可能性もあったが、その心配は杞憂だったようで二人とも来てくれるそうだ。
はやてが先にリインフォースにどんなことなんだと聞いてきたが、それは二人が来てから話すとか言っておいて、待たせておいた。
しばらくすると家のチャイムが鳴った。どうやらあの二人が来たようだった。
庭からシグナムが顔を出したが、リインフォースはあの二人が来たことを話すとまた庭の方へと戻っていた。
「「お邪魔しまーす」」
そんな声とともにあの二人が入ってきた。
リインフォースは一度は固めた決意を曲げそうになり、せっかく来てもらったのになんでもないとか言いそうになってしまった。それを何とか飲み込んでもう一度曲がってしまった意思を固める。
その間には、はやてがリインフォースの向かい側に座るようにと促すと、そのままはやてはお茶を入れに行った。無論、リインフォースがやるといったが、それをやんわりと断られてしまい、結局2人をはやてが来るまで話すしかなかった。
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