第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第59話:便利な情報源
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情報を収集した結果、黄金の腕輪の事を知ったのなら、偽姫は無事だったと知ってるはずだ。つまりお前はこの時代に来てから情報収集をしたのでは無い……前世の記憶として情報を持ってるだけだ!」
完膚なきまでの失態……
私は未だにこの男の能力を侮っていた。
まさか腕輪を渡さずに誘拐事件を解決するなんて……
「あの……秘密のご相談中申し訳ないのですが……そろそろマリーさんの知る情報を開示して頂けますか?」
お父さんを睨み深い敗北感の海を漂っていると、遠慮がちにシンちゃんが私達に話しかけてくる。
「……べ、別に相談してた訳じゃないのよ。ただ、お父さんが全てを私に押しつけようとしたから……まぁ実際に多少の情報は持ってるから、皆さんに協力は出来ると思うんだけど」
言い訳を続けると余計に怪しく思われちゃうだろうから、この辺で父の言い分を少しだけ認める。
「で……それってどんな情報よ!?」
半裸の女が上から目線で情報開示を要求する。
イラッとするわ……
「勇者の武具について、私なりに情報を集めたわ。本当はライアンちゃんのお手伝いの為、勇者自身の情報(居場所情報)を集めたんだけど、そっちは誰も知らなかったわ」
一応情報を持っている理由を説明しておく。
「おお、マリーなりに情報を集めてくれてたのか!? では言ってくれれば良かったのに!」
「う、うるさいわね……勇者を見つける為の情報は得られなかったから、あえて言わなかったの!」
ライアンちゃんの一言で、今まで誰にも開示してこなかった事に疑いを持たれそうになった(個人の主観)ので、慌てて言い訳ブッこいた。
「なんだ〜……マリーさん情報収集の為、色んな人に話しかけてたから騒動を起こしてたんですね? 迷惑な人だなぁと思ってました」
ムカツク元ブヨブヨね!
男の子だと思ってたから気にしなかったけど、人間になったらナイスバディーの女になりやがって余計にムカつくわ!
「それで、その武具についての情報は? 早く言いなさいよ!」
さっき大声を上げてたリューノが、偉そうに情報を催促する。
処女が粋がるんじゃないわよ!
「……先ず、一番近い所で『スタンシアラ』ね。この国には王家所有の『天空の兜』が保管されてるわ。次はガーデン……いえ『バドランド』よ。聞いた話では以前のバドランド国王が、何処かの国の女王に『天空の盾』をあげちゃったって話よ。何処だかは分からないから、聞きに行きましょう」
あぶねー……危うくバドランドをスルーするところだった。
バドランド自体は兎も角、イムルの宿屋イベントは体験したいし、あそこら辺に戻る理由を作っておかなきゃね!
「何と……私の母国、バドランドにそんな情報があるのか!? では一度戻って、私が陛下にお伺いしてみようではないか!」
ラ
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