魔法先生ネギま!
0358話
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するとは思わなかったヨ」
ボソリ、と観客席には聞こえない程度の声で呟く超。
「その気にさせたのはお前だろうに。で、マーカーの修理に関してはどうするんだ?」
「今日の夕方、19時30分に麻帆良女子中の屋上で待ってるから、そこに持ってきて欲しいネ」
19時30分か。確か円と美砂のライブは18時ちょっと過ぎぐらいだったから時間的に余裕はあるだろう。
「分かった。じゃあ今夜屋上で」
「再見」
俺が頷くと、超は短くそう告げて試合会場から去っていく。そしてそれを待っていたかのように数十人近い連中がこちらへと先を争うように迫ってきているのが見えた。
「麻帆良スポーツです。アクセル選手、優勝の感想を是非!」
「優勝賞金の使い道は決まっていますか? ちなみにうちの部活で絶賛営業中の超高級レストランはいつでも大歓迎です」
「目にも止まらぬ速度で動いていましたが、あれはどうやっているのでしょうか?」
「出来ればサインをお願いします」
「試合の途中で手足が黒くなっていたようですが、あれは一体?」
……さて、どうしたものか。
インタビューやら、技の秘密やら、果てには自分の部活のレストランに来いとか、煩わしい事この上ない。こういう場合は。
「悪いが、この後にも色々と用事があるんでインタビューは拒否させてもらう。技については人間頑張れば結構何でも出来るものだ、とだけ。レストランとサインは遠慮させて貰おうか。じゃ」
それだけ素早く告げて、その場から跳躍。龍宮神社を回り込むようにして選手控え室へと向かう。ちなみに、超から貰った一千万円の小切手(?)は邪魔でしかないので空間倉庫に収納しておいた。
大会が終了したという事もあり、選手控え室には殆ど人気が無かった。ただし、武道会の応援をしに来ていた3-A関係者……というよりも、魔法関係者が集まっていたが。
まず目に入って来たのは橙色のドーム上の領域の中心で眠っているネギの姿。言うまでもなく千鶴のアーティファクトである虹色領域の腕輪であり、その中でも橙色となると自動回復効果のある魔法石だろう。
また、その隣では近衛が治癒魔法を掛けている。
「どうだ?」
「そうね、少し時間は掛かるけど後30分もあれば回復出来るわ」
千鶴は複雑な表情でそう告げてくる。
元々暴力沙汰は好きではない……正確に言えば嫌いな千鶴だ。例え武道大会と言ってもやっぱり好ましくはないだろう。
「それよりアクセル君も領域の中に入って頂戴。脇腹、怪我してるんでしょう?」
「え? 本当? アクセル君、大丈夫なの?」
千鶴の言葉を聞いていたのか、美砂が慌てて尋ねてくる。円やあやかも似たような感じだ。
「心配するな。確かに怪我はしたけど、ネギよ
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