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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第二十話 オペレーション・マルス@
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うで、いつも通り坂本にもご飯と味噌汁の載った盆を渡していく。
「みんな、早速で悪いのだけれど、一つ重要なお知らせがあるわ」
全員に朝食が行き渡ったのを見届けてから、ミーナが口を開いた。
「重要な作戦会議のため、わたしと坂本少佐は、これから司令部へ行くことになります。その間、部隊の指揮をバルクホルン大尉とイェーガー大尉の両名に預けます。有事の際は二人の指示に従うように。いいわね?」
食事の前にミーナが何かお知らせをするのは珍しいことだ。
大抵は食事が終わった後に言うし、きちんと詳細も説明してくれる。ましてや不在にするからと言って指揮権を一時的に預けたことなど一度もなかった。
と言う事は、司令部での作戦会議とやらも極めて重大なものであることは容易に察しがつこうというものである。
「全員理解したな? では、いただきます」
「「「いただきます!!」」」
坂本に合わせて頂きますをした和音だったが、胸の奥には妙な不安が暗雲のようにたちこめていた。
連絡機に乗って司令部へと出発した坂本らを見送ると、基地は一気に静かになってしまった。
ここのところ奇妙に襲撃は少なく、訓練もいつも通り。強いて話題になるニュースがあるとすれば、戦力増強を目的に扶桑海軍の艦隊がロマーニャに到着したらしい、ということぐらいだろう。
「――で、なんでわたしたちは朝からお風呂に居るんです?」
「あ、あはは……シャーリーさん達がみんなを集めて来い、って」
そして静かになった基地では、残った十人が全員、朝から風呂に浸かっていた。
それだけでも十分異様な光景だが、規律と規則には厳しいあのバルクホルンでさえ一緒に風呂に入っているというのだからこれはもう驚くしかない。
「バルクホルン大尉とシャーリー大尉の指示だそうですわ。今のうちに英気を養っておけ、ということでしょうね」
「どういうことです、ペリーヌさん」
歳の割によく育ったおっぱいをバスタオルの下に押し込めながら、和音は湯船に身を沈める。
周囲から生暖かい視線を感じたのも一瞬、湯船に体を沈めると、どこからともなくため息が漏れた。
(……聞かなかったことにしよう)
コホンと咳払いをしてペリーヌに視線を向けると、髪をかき上げながらペリーヌが口を開いた。
「今朝、ミーナ中佐と坂本少佐が作戦会議のために司令部へと出発したでしょう? ということは、近々大規模な作戦が発動されると言う事ですわ」
「なるほど……」
そこで両大尉が気を利かせて入浴の許可を出したということらしい。
「これは予想に過ぎんが、おそらく今回の作戦はヴェネツィア上空のネウロイの巣を直接叩く最終決戦になるはずだ。だとすれば、ここでの最後の風呂になるか
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