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ヴァルハラ
凶悪な影

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そこはヴァルハラのどこかにある城、その中で青年と少年が話している
「ヤァー、驚きましたネェ、まさか本当に勇者が宝剣を手に入れるなんてネェ」
と、青年は言った
「ハッ、だから言っただろ、アイツを侮るな、と」
と、少年は言った
「ハハハー、そーデスネェ、まさか一人で守護竜を倒してしまうなんテ、微塵も思っていませんでしタヨー」
「アイツは、昔からそういうヤツだ、出来ないと言っておきながら、なんやかんやで目的をやってのけるんだ、ようはただのバカだ」
「ホォー、それは手厳しいデスネェ」
「そうか?バカにバカと言って何が悪い?」
「そーデスネェ、・・・・・オヤ?我々のバカ達が帰って来ましタヨー」
青年はそう言って後ろを見た、そしてそこには二人の男がたっていた、その二人に向けて少年は言った
「なんだ、今帰ったのか?」
と、するとその内の一人が答えた
「はいな、只今、帰って来ましたぜ、覇王様」
と、軽いノリで言った、すると、もう一人が言った
「おい、覇王様の前だぞ、すこしは落ち着いたらどうだ、ジャック」
そしてジャックと呼ばれた男が言い返した
「うっせーんだよ!俺が誰の前でどんな態度だろうがテメーには関係ねーだろーが!グレンデル!」
その声には怒気が含まれていたが、グレンデルと呼ばれた男は全く気にせず、覇王と呼ばれた少年に向けて言った
「覇王様、先程は何の話を?」
そして覇王は言った
「なんだ、聞いていたのか?」
「少しだけ」
「そうか、まあ、お前達にも話しておく、つい最近この世界に異世界から勇者がきてな」
それに反応をしめしたのはジャックだった
「勇者?そんなの殺しちまえばいーんじゃないんすか?なんなら俺が殺してきちゃいましょーか?」
覇王は答えた
「いや、駄目だ、アイツはまだ弱い、だがいずれは俺と並ぶ力を手に入れるだろう、俺はそれが楽しみなんだよ」
それを聞きグレンデルとジャックは不適な笑みを浮かべた
そして覇王は続けた
「少なくとも、今は手を出すな、アイツはこれから強くなっていく」
「ナラ、私に提案がありマスヨ」
と、青年が言う、そして覇王が聞く
「提案?なんだ?言ってみろ、クラウン」
そして、青年・・・クラウンはヘラヘラと笑いながら言った
「ハハッ、簡単デスヨー、刺客を送ればイイんデスヨ」
「刺客?誰を送る?」
と、覇王が聞くとクラウンはまたヘラヘラと笑いながら言った
「マア、私に任せてくだサイヨ」
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