契約
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っている。だが、相手は強い悪魔連中ばかりだろうな。だが、それは俺の目的に沿っている」
「わかりました。では、私もお兄様と一緒に……」
「待て。そこに居る奴、出てこい」
その言葉と同時に目の前の空間が切り裂かれた。俺はなんとか回避する。
『油断大敵』
『まったくだ』
『そうじゃな』
五月蝿い。仕方無いので俺は堂々と中に入りこむ。
「悪魔がなんの用だ?」
「俺の目的はそっちの子と契約しに来ただけだ。ルフェイ・ペンドラゴンとな」
「えぇっ!?」
そう、やって来たのはペンドラゴン家だ。といか、兄の方は問答無用で剣を引き抜いて斬り掛かろうとしているな。
「待て待て。俺はお前をどうこうする気はない。それにさっきの話を聞いたら、禍の団(カオス・ブリゲード)の英雄派に所属するんだろ? だったら、その子はテロリストになるアンタより、体制側の俺と居た方が良い」
「何?」
「お前らが負けた時の保険としてだよ。勝ったら問題無くアンタがルフェイを保護すればいいし、負けたら俺がちゃんと保護する。こっちはナベリウス家の者だからな」
嘘は言っていない。ナベリウスの眷属だ。
「それに俺は神滅具を持つ悪魔だ。契約して護衛にするのにはいいんじゃないか?」
「神滅具だと!」
「赤龍帝の籠手を所持している」
ラドだけ具現化して見せてやる。それと同時に覚醒状態になって力を示す。
「どうだ? それとも、このままついてくる妹を巻き込んで不幸にするか?」
「私はお兄様についていっても気にしませんよ?」
「……良いだろう契約に乗ってやる。ルフェイ、お前はコイツと共にいけ」
「でっ、でも……」
「危なくなったらソイツの力で助けてくれればいい。付いてこられても邪魔なだけだしな」
「わ、わかりました……」
シュンと落ち込むルフェイ。兄はそっぽを向いている。照れ隠しだろうな。
「契約内容はルフェイの身の安全でいいな?」
「ああ」
「それで大丈夫です。そっ、それで神滅具持ちの悪魔さんなら代金は高いですよね?」
「まあ、まだ中級にもなってないからな。俺が求めるのは俺の求める物に対して積極的に助ける事だ」
「曖昧ですね」
「まあ、今のところは特に決まって無いからな。ああ、身体はいるか。一緒に生活してもらおうと思っているし」
「?」
「ぶっちゃけいうと、家事が出来る人があんまりいないんだ……」
「ぶっ。わ、わかりました。身の回りの世話ですね」
うちの眷属に家事ができるのってアーシアくらいだぞ。
「ああ」
「失礼ね。私はできるわよ」
行き成りペストが現れた
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