第三十七話 夏祭りその十二
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ちてるんだよな、あれ」
美優もその和に乗って言う。
「不思議だよな」
「それで何でかね」
「お祭りの時もかよ」
「落ちてるのよ、しかもそのパンツとかが」
どうなっているかというと、その何故か落ちているものがだ。
「漏らしててね、しかも大きい方を」
「だから脱いだのね」
彩夏は景子のその話に引きながら言った。
「それでなのね」
「それでかしら」
「流石にそんなの漏らしたらね」
パンツを脱いでそしてだというのだ。
「拭くでしょ」
「どういう訳か道に落ちてて何で?って思ったけれど」
拾ったその時はだというのだ。
「あと端っこで吐いたりとかもあるから」
「そうしたこともあるの」
「そう、あるの」
こう話す景子だった。
「お祭りの後の後始末は大変よ」
「むしろその時よね」
里香は酒を飲んでいるが理知的な顔で述べた。
「大変なのは」
「そうなの、実際ね」
「やっぱりそうなんだな」
こうした話をしてだった、今はだった。
五人はゴミを捨ててお参りに向かった、夏の日々はまだ続いていた。
第三十七話 完
2013・6・6
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