…アイドル送迎中
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しながらその場をあとにした。
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潮先港…
「ふう…」
リョウガに戻りやたらとビクビクしているマネージャーなる人物に夏希を引き渡した彼はブラブラとそこいらを海を眺め歩いていた…。
(バイクありゃ良いのにな……)
そんなことを潮風にあたりがら思うリョウガ。バイクといってもライダーお約束のスーパーマシンではなく、市販のソレ。随分前、助けた人物がバイク屋であり、御礼にと持て余していたのをリョウガにくれたのだ。
しかも、たまにメンテもしてくれるので非常に有り難い。
(まあ、免許証まだちゃんと発行してないがな。早いとこ鴻上のオッサンとこいかねえと…)
そんな物思いにふけっているとあることに気がつく。
自分以外、周りに誰もいない…。
元より人通りが少ないこの地域だが明らかにおかしい。虫や鳥など生き物の気配もしないし、周りをよく見るとまるで白黒マンガのように辺りの景色から色素が失われていくではないか。
(こ、コイツはいったい…!?)
「アナタがスカルガイザーですね?」
「!」
戸惑うリョウガに届く澄んだ不吉な声。気がつけば目の前に円く赤銅色の魔法陣が現れ、そこから現れる1人の金髪の女性。周りには水色の複眼をした虎のようなキバット、『ライガバット』が飛び廻っている。
「なんだ、お前?」
「私はアナタの骸骨の力…ゼベルヌの鎧を引き取りに参りました。タダとは申しません。それ相応の金額を提供させていただきます。」
女性は横にあったトランクを開くとサスペンスドラマでしか見たことないような一万円札がギッシリ。リョウガがそれを興味なさそうにチラッと見るとスカルバットを取り出す。それはつまり…
「残念だったな。俺はコイツを引き渡す気は毛頭に無い。とっとと帰りな。」
交渉の決裂。
「それでは、仕方ありませんね…。」
パチン!
リョウガが鎧を引き渡さないと確認すると指を弾く女性。すると、万札がトランクから吹き飛び中から飛びだし現れる無数の異形。一見すると自衛隊の隊員のシルエットに似てるが顔はまっ黒な肌と服(?)に青く楕円な複眼が眼、口を現すように3つ。
この怪人の名は『ソルジャー兵』である。
「やっぱりな。アンタ美人だが交渉向きな顔してねえからな。」
『ガブ!』
「あら、坊やでもそんなことわかるのかしらん?」
『グルル…ガブゥ!!』
リョウガはスカルバットを…女性はライガバットをそれぞれ腕に噛ませる。すると、リョウガの方には黒く禍々し
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