覚悟のS・そして物語は動きだす 前篇
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女はカラカラと車イスを走らせシャマルの隣に止まる。
「こんにちは。この家の主の『八神 はやて』です〜。よろしゅうな。」
「はい、こちらこそ…」
翔子は少し焦りながら挨拶する。するとはやては隼人を見ると突然ニタニタしだした…。
「いや〜隼人君。君もとうとう彼女ができたんやな…。」
「「はあ?」」
「いやいやもしや私のほうには…とも思ったけど運命の赤い糸は…」
「「違います。」」
「そうなの?」
はやては妄想モードになったが2人はすぐさま否定。はやては残念そうな顔をする。
「ん?ということは私のほうに来るという事もあるのかな?」
「「?」」
はやては再び妄想する。
しかし、断言しよう。それはない。「まあ、ええわ。ゆっくりしていってな〜。」
そう言って翔子はリビングに案内された…。結構広くソファーもある。そして、そこに一匹の狼のような青い犬が…
「可愛い!!」
翔子は犬に抱きつくと無茶苦茶になでまわす。本来の犬なら恐らく驚くだろうがこの犬は至って平常心だった…。
「気に入った?『ザフィーラ』って言うんよ。」
「ザフィーラ?どっかで聞いたような…」
ギクッ…
犬は一瞬固まりシャマルが冷や汗を流す…
「ま、いっか♪」
しかし、翔子は気にせず再び撫で回すのを再開する。
そんなこんなで夕方…
辺りも茜色に染まっている…。
「お邪魔しました〜。」
翔子は行儀良く挨拶する。
「ふふ…また遊びに来てね。その方がはやてちゃんも隼人君も喜ぶと思うから。」
見送りはシャマル1人…。隼人とはやては晩御飯の準備をしなくてはならないそうだ。
ちなみに『シャマルさんやらないの?』と翔子が聞いたら隼人は顔を背けはやては苦笑いをした…。その横でシャマルは落ち込んでおり、この時翔子は全て理解した…。
「じゃあね〜。」
シャマルに見送られながら翔子はその場を後にする。
しかし、彼女は忘れていた…。
「翔子ちゃん!」
「!」
自分が追われていたことに…
「今度こそO☆HA☆NA☆SHIなの!」
何とまだなのははまだ翔子を追跡していたのだ。
「ウソダドンドコドーン!?」
翔子はまた逃走を開始する。
幼女逃走中…
「は!は!ぜえ…ぜえ…」
全速力で走りある程度距離をとった翔子。まず息を整える…。
(ここまでくれば…)
その彼女の横を1人の男が通りすぎる…
『試してあげましょう…。『切り札の子』の力を…』
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