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少年は魔人になるようです
第62話 お茶会は静かに行かないようです
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色だって白いし、体だって細いし、髪だって綺麗な上長い。けれど、僕にとってはどうしても男の人だなぁ。


「ほい、出来た。もう全部やってやるから、足上げな。」

「はーい。」


結局、五分足らずで着付けられた後、お茶を飲みに行く事になった。

着替えた愁磨さんに連れられ、会場に行くと・・・。


「あ、ネギくーん!やっほー。」

「こんにちはネギ先生。」

「まき絵さん、いいんちょさん。こんにちは。」

「あたし達もいるよーー!」


いいんちょさん達、計十名の生徒がいた。

その後ろに、更に織原家の皆さん12人が控えていましたけれど。うん。多いよ!?20人越えってダメだよね!?


「あー……うん。じゃ、俺達が移るよ。」

「申し訳ありません、私はこちらにつかないといけませんので……。」

「いや、いいよ。エヴァに淹れさせるから。」

「え゛っ。」

「あらあら、それは楽しみねぇ〜。」

「・・・飲めなかったら、怒る。」


ギャーギャー言いながら、2〜30m程離れたシート(?)へ向かう。

一緒に居たお姉ちゃんはチラリとこっちを見たけれど、結局、アリアさんの手を引いて行ってしまった。


「(お姉ちゃんのあんな顔、久しぶりに見たなぁ……。子供の時以来、かな。)」


いたたまれない様な、懐かしい様な気がした。

茶々丸さんの点ててくれたお茶は、そんな僕を癒してくれた、けど・・・。

・・・・うん、その後の事は無かった事にしよう。

Side out


Side 愁磨

「・・・・エヴァ、まずい。」

「ぐっ………つ、次までには何とかしておく。」


エヴァに茶を淹れ(点て)させると、案の定・・・飲めないほどではないのだが、それでも十分に不味かった。

不機嫌なままにしておく事も出来ないので、仕方なく俺が点てノワールが砂糖を入れ、アリカがフォローを入れつつ

アリアに飲ませる事で、何とかなった。


「で、一体どういう事だ?」

「さぁて、何の事か分からんのう。」

「ふぅー……それだけで十分だよ。」


王家の武術を知ってるのはアリカだけなんだから、明日菜に教えられるのもアリカだけ・・・・

理由は、聞かないでおこう。記憶が若干戻りかけてるフシがあるが、その時はその時だ。


「理由は聞かんのか?」

「いいさ、どうせロクな事じゃ無い。」

「そうか。実はのう、つい一か月ほど前じゃ。私の所にいきなり明日菜が来ての。何を言うかと思っダブッ!?」

「・・・・・め、なの。」

ひらいへははひかはひは(痛いではないか、アリア)!」

「・・・何言ってるか、わかんない・
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