山越え
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取り敢えず、美濃に行くことにした。
だって、この時代の稲葉山城を見てみたいからね。いや、現代では岐阜城って呼んでたっけ?
さて、行くにあたり一つ困った事があった。
それは…………
「関所かぁ〜、どうするかなぁ?」
美濃に行くには関所を通らなければならないが、俺と紗恵はどう見ても怪しい。
俺の身なりは、黒のジャージのズボンとTシャツ+手提げ鞄(神様に返して貰った)
紗恵の身なりは、前の衣服がボロボロだったので、鞄に入っていたTシャツを着ている。
俺は冷静に判断した後、
「………うん、捕まるな」
「ど、どうするの?お兄ちゃん」
俺は少し悩んだ後
「そうだ、山を登ろう」
そして、俺達は関所を迂回して山越えをする事にした。
〜1時間後〜
「どうしてこうなったんだろう?」
俺と紗恵は、山賊に囲まれております。
「お兄ちゃん」(ギュッ)
紗恵は俺の後ろに隠れている。
リーゼントっぽい頭をした山賊が
「おい優男!金になりそうなもんを置いていきな!」
「却下」
「んだとコラァ!!」
すると、俺達の後ろにいた山賊が紗恵を指して
「頭ァ!!この化け物はどうしやすか?」
「やっぱり、見せ物にしやすか?それとも売りにだしやすか?」
山賊達は笑い始めた。
紗恵は怖いのか、目に涙をためてズボンを掴む力を強めた。
それを見て、俺は紗恵の目線までしゃがみ頭を撫でながら
「大丈夫だよ♪こんな奴らすぐにいなくなるから…………ちょっと目を閉じてて?」
そして、立ち上がり目の前の奴らを睨み付けながら、
「テメェら………俺の家族を見せ物にするだぁ?売りにだすだぁ?……ふざけんじゃねぇぞ!!ボケがぁ!!!」
「うるせぇんだよ!!」
山賊の一人が刀で斬りかかって来た。
「ーーー絶刀《ゼットウ》ーーー鉋《カンナ》ーーー」
そう言うと、右手に一本の刀が出てきて、そのまま斬りかかってきた刀を全力で斬り折った。
「んな!?」
そして、横一閃で襲い掛かってきた山賊は絶命した。
俺は鉋を地面に刺し、大声で
「命の惜しくない奴から!!かかってこい!!!」
その瞬間、左右から二人ずつ襲い掛かってきた。
「「「「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」
俺は鉋を抜くとその場で一回転をし、襲い掛かってきた四人の首や顔が空中に跳んだ
俺はうっすら笑みを浮かべ
『忠告はしたよね?』『だから』『僕は悪くない』
その光景を見て、山賊達は誰一人動けなくなった。
「部下達が動けねぇんなら、俺らが行くしかないよな」
声の方に顔を向けると、ついさっきのリーゼントっぽい頭をした山賊と
「どうやら死にでぇらじいな」
もう一人の山賊は、身長は約2メートル、体重は約百キロって所だろうな
俺は手のひらを上に向けて、クイックイッと曲げながら
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