―炎の急襲―
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クミラーが、ヴォルカニック・デビルの進路を阻むように前に現れる。マジックミラーであるにもかかわらず、その鏡面には何も移ってはいなかったが。
「マジックミラー……だと?」
「この罠カードは、相手モンスターの攻撃宣言時に発動出来る。お前の墓地の魔法カードを選択し、このタイミングで発動出来る!」
俺の説明とともに、マジックミラーにヴォルカニック・デビル以外の姿が映っていき、それは左右が反転した《ブレイズ・キャノン−トライデント》だった。
「《機械仕掛けのマジックミラー》の効果により、お前の墓地の《ブレイズ・キャノン−トライデント》を発動する!」
オブライエンが切り札である、《ヴォルカニック・デビル》の召喚に賭けた故に出来た行動。ブレイズ・キャノン−トライデントは、相手モンスターを破壊しつつ500ポイントのダメージを与える……!
「残念だが、ブレイズ・キャノン−トライデントは炎族モンスターをコストにしなければ、発動は出来ても起動はしない。お前の手札は、《ミスティック・バイパー》の効果でドローした《ワンショット・ブースター》のみ。ブレイズ・キャノン−トライデントの発動は出来ないはずだ」
何から何までオブライエンの言う通りであり、俺の手札は《ワンショット・ブースター》のみであり、これでは《ブレイズ・キャノン−トライデント》の起動は不可能だ。そもそも俺のデッキに、炎族モンスターは入っていないが。
「それはどうかな。チェーンしてリバースカード、《コード・チェンジ》! カードに記された種族を変更する!」
最後のリバースカードは《コード・チェンジ》と呼ばれる魔法カードで、カードに記されている種族を変更することが出来る効果を持っている。その効果の対象はもちろん、マジックミラーの中にある偽物の《ブレイズ・キャノン−トライデント》。
「俺が選択するのは機械族モンスター。よって、ワンショット・ブースターを捨てて《ブレイズ・キャノン−トライデント》を起動する!」
俺の手札からワンショット・ブースターが装填され、マジックミラーへと向かって来ていたヴォルカニック・デビルに、ブレイズ・キャノン−トライデントが火を噴いた。【ヴォルカニック・バーン】の切り札たる炎の悪魔は、自身のデッキのキーカードの一撃を耐えることが出来ず、その身体に大きな風穴を開けた。
「蹴散らせ、ワンショット・ブースター!」
ヴォルカニック・デビルを破壊しても、未だに勢いを衰えさせないワンショット・ブースターは、そのままオブライエンへと直撃する……!」
「うおおおっ!」
オブライエンLP300→0
俺のフィールドのライトニング・ウォリアーと、機械仕掛けのマジックミラーが消えていき、後には何も残らずに終わる。そこにあるの
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