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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―炎の急襲―
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も、トゥモローガールに一緒に行ってくれるよう頼んでくれよ」

 俺の非難の視線を感じたのか、肩をすくめてジムはそんなことを言った後、俺に計測器の一つを預けてくる。その怪しいエネルギーをキャッチするのだろうメーターは、今はピクリとも動いていない。

「反応が来れば動く筈だ。何かあったら……」

「ああ、連絡する」


 ――ということが自室であったため、計測器に注意を払いつつも森の中心へと歩みを進めていた。明日香には、計測器の代わりに周辺を見回してもらっている。

「このアカデミアで変な反応……確かに三幻魔の確率が高いけど、アレは火山に封印してあるんじゃないの?」

 散策の途中の明日香の疑問に、俺は確かにそうかも知れない、と思っていた。だが、もしかしたら三幻魔かも知れないのだから、このまま放っておく訳にもいかないだろう。

「またセブンスターズみたいな連中がいるかも知れないからな。今度あったら、不戦敗なんかにはならない……」

 あまり思い出したくない苦い思い出ではあるが、結果的には大徳寺先生の真意と《ライフ・ストリーム・ドラゴン》に会えたのだから、あながち悪い思い出とは言えない。

「二回目があったら……か。確かに、私も今度は負けたくないわね」

 《ワンハンドレット・アイ・ドラゴン》に敗れたことを思い出しているのだろう、明日香は強く拳を握り締めて悔しそうな表情を崩していなかった。

「相手が悪かっただけだろ、アレは」

「でも、遊矢は勝ってるんだから……危ない!」

 明日香の台詞とともに俺は明日香に突き飛ばされると、突如のことに反応出来ずに俺は大地に伏すこととなった。痛みを堪えながら急いで振り向いたものの、俺を押した筈の明日香の姿は……どこにも無かった。

「明日香!?」

 辺りを見回してみても明日香の姿は見えず、いつも通りのアカデミアの森でしかない。だが俺の耳には、明日香の物ではない足音が聞こえていた。

「誰だ!」

 足音が聞こえた茂みに向かって声を投げかけてみると、その茂みからゆっくりと、黒人の男性が姿を現した。その姿は、あまり話したことは無かったものの、俺も一方的に良く知った顔だった。

 オースチン・オブライエン。デス・デュエルが始まったというウエスト校チャンプにもかかわらず、このデス・デュエルでは不気味に静観を決め込んでいて、そのデッキのタイプすら解らない。

 何故か草むらの茂みに隠れていたオブライエンは、表情もおくびも変えずに言い放った。

「天上院明日香は預かった」

「……お前がか……!」

 俺の怒りの籠もった発言を無視して、オブライエンは無言で自分の頭上に向かって指を差した。つられて頭上を確認すると、木の上に横たわる明日香の姿が……!

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