―炎の急襲―
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『Hello.エンジョイボーイ! ちょっと頼まれてくれないか?』
……などとジムに言われた数十分後、俺は明日香とともに森林を歩いていた。ジムに半ば無理やり持たされた、計測器のような変な機械とともに。
――デッキ強化の件が一段落ついたために、デス・デュエルは行わずに自室で惰眠を貪っていた時、突如としてドアがノックされた。睡眠を妨害されたことに若干腹をたてながらも、無視する訳にもいかないのでドアを開けると、そこにいるのはいつものカウボーイ姿のジムがいた。
そこで言われたのが冒頭部分の台詞であり、それからジムの言葉はこう続いた。
「todayもいつも通りにフィールドワークをしてたんだが、持ってたmeterがabnormalな反応を示したんだ」
この年齢で地質学に詳しいというジムが、このデュエル・アカデミアでも何やら機械を持ってフィールドワークを行っているのは、噂に疎い俺でも知っている程に有名な話だ。そんな本格派なジムが持っている計測器に、何やら異常な反応を示すエネルギーが見つかったという。
「心当たりは無いか? あんまりgoodな反応じゃあない」
ジム程ではないにしろ、良く森林浴や釣りをするために森の中へ行っている俺を、ジムは訪ねてきたのだろう。このデュエル・アカデミアで、異常なエネルギーで心当たりと言えば……やはり《三幻魔》だろうか。
あまり部外者であるジムに詳しいことは言いたくないが、影丸理事長ではないにしろ、またセブンスターズのような連中がいるのかも知れない。そんな中、ジムが異常な反応を調査しに行くのは危険すぎる……
「……可能性は低いけど心当たりはある。俺も一緒に行って良いか?」
「what? 心当たりを言ってくれれば、俺とカレンだけでno problemだぜ?」
ジムは背後に背負っているカレンを指差しながら、そんなことをうそぶいてみせるが、俺の真剣な表情を見て少しばつの悪そうな顔をした。
「sorry.本校には何だかdangerousな奴があるってのは聞いてるさ。エンジョイボーイの力を借りよう」
「解ってくれて助かるよ。で、その具体的な場所は……」
俺の言葉への解答は言葉ではなく、ジムのポケットから広げられた地図によるものだった。デュエル・アカデミアの全体図に、森の中心近くに大きく円が書いてある。
「feel shame.今解ってるのはこれだけなんだ。そこで、二手に別れて中心に向かっていきたい」
確かにジムの言う通り、まだ地図上に描かれた怪しい場所を示す円は広く、二手に別れた方が効率的ではあるだろう。だが、その単独行動が危険であるのだから、俺は同行を申し込んだのだ。
「俺もfoolじゃない、カレンとその他にも人を頼むさ。エンジョイボーイ
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