暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
四十六話:ほのぼの?奴隷ライフ
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 おお!通じた!

「俺が、甘かった。今日のところは、それでいい」

 ええー?
 今日も明日もその先も、永遠に諦めてよ。

「……教えないよ」
「諦めねえ」

 面倒なことになった。
 存在からして教えるんじゃなかった。
 永遠に、嘆かせておけば良かった!!

 ……いや、それはそれで面倒そうだ。
 十年ウジウジされそうで。

 よし、済んだことだ!
 開き直ろう!

「他に、聞きたいことは?」

 ぶっちゃけなに話す予定だったか忘れたので、思い出させてください。

「……本当に、俺のせいじゃ無いか、聞こうかと思ってたけど。それはもう、いいな」
「そうだね。どう考えてもヘンリーのせいでは無いしね」

 そう言えば。

「私も聞きたいことが」
「なんだ?」
「誘拐自演して他国で自由に暮らせるとか、本気で思ってたの?」
「思って無い」

 ですよねー。

「自力で脱出出来なくて他人任せになる以上、結局こうなるんだろうとは思ってた。王妃だって、自分で全部操ってるつもりで、いいように利用されてるだけだしな。けど俺を追わなければ、パパスさんとお前は助かると思ってたから」
「なんていうか……自己犠牲精神?やっぱり、マゾなの?」
「なんでだよ!!」

 もちろん冗談です。

「俺ひとりでこうなるか、他を巻き込むかの違いだろ。俺の結果は、何も変わらない」
「だからついでに、王妃様の罪悪感も軽くしてあげたと」

 自分から申し出て、向こうを唆す形にすることによって。

「……そうだよ。元々は、悪い人じゃ無いからな」

 やっぱり、マゾじゃね?

「マゾじゃねえから。奴隷でも、ひとりで無茶して野垂れ死ぬよりはマシだろ」

 思考を読むな。
 読んで答えるな。

 あ。

「あと、ヘンリーのキャラ設定。あれ、なんなの?」
「優しく人当たりはいいが気弱で無気力で、国王の重責には耐えられない人間。カエルの件は、関所通過用の仕込み」

 転生者(おなかま)ってわかった時点で、そんなとこだろうとは思ってたけど。

「なんていうかさあ……。もうちょっと、自分のために生きてもいいんじゃないの?」

 さっきのはパパンと私と王妃様のためで、こっちのはどう転んでも王様にされるデールくんと、デールくんを王様にしたい王妃様のためか。

「……自分のためだよ。嫌だろ、自分のせいで死なれたり、こっちにとっちゃどうでもいいことを、いつまでも気にされたり。頼まれても、城に戻る気は無いし」

 ああ。それなら、そうかもね。

 でも、城には戻れ!
 少なくとも、私には着いてくるな!

「最悪、教えてもらえなくても。着いてくからな!」

 ええー……。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ