暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D―魔法使いのキセキ―
旧校舎のディアボロス
第07話
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当に語尾が『にょ』のようだ・・・人の夢とは儚いものらしい。こうも叶わないとは。
「ミルたんを魔法少女にしてほしいにょ」
「異世界にでも転移してください!」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「っておい朔夜!しっかりしろ!!!」
 あまりの事に俺は意識を飛ばしていたようだ。いや有りえないだろう。
「異世界にはもういってきたにょ」
「いったのか・・・」
 もうその時点で魔法を使えているという事実に気が付いてほしい。そして自分がどうあがいても少女ではないという真理に気付いてほしい。
「朔夜!どうにかならないか。魔法使いだろ!?」
 ここで俺に振らないでくれ。
 途端、ミルたんは俺の方に向く。
「ミルたんにファンタジーなパワーをくださいにょーーー!!!」
 すごい勢いで叫ぶ。もはや音響兵器か魔法の類だ。空気が揺れている。
「わかった。俺たちが相談に乗るから」
「だから、落ち着いてくれ!!」
 俺とイッセーがなんとかなだめてミルたんが立ち直る。
「じゃあ、一緒に『魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブ』を視るにょ。そこから始まる魔法もあるにょ」
 そういうと俺たちは朝までアニメ鑑賞につき合わされた。


 ◇◆◇


 ミルたんとの契約の翌日、表の部活動があるが部長に頼んでイッセーとともに気分転換に出ている。
 なんせあの存在と朝まで共にしたうえで学校に出ていたんだ。休みが欲しい。
 ちなみに、見せられた魔法少女アニメは結構ためになった。熱い戦闘や涙ありのシナリオだったり、理論としてはめちゃくちゃだが魔法を作る上で参考になりそうなものも多かったため充実した時間となった。終始ミルたんの重圧があったが。
 見せられたアニメも『魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブ』だけでなく、ほかの魔法少女アニメもミルたんのおすすめシーンの抜粋で見た。抜粋されたものは戦闘シーンが多く本当にためになった。あのバインドとか再現出来たら使えそうだ。距離を置くためだったり詠唱時間を稼いだり。ちょっと試してみるものいいかもしれない。
 ミルたんの存在を消しながら昨日みたアニメについて思い出していると
「はう!」
 後ろから声が聞こえてきた。
 どうやらシスターが頭から転んだようだ。手を大きく広げ顔を地面に張り付けている。
「大丈夫っすか?」
 イッセーがその子のもとに駆け寄り手を差し出す。
 あいつは自分が悪魔で、シスターとは本来敵対関係だということをわかっているのだろうか?
 まぁ、理屈を無視するのがイッセー、理屈で考えるのが俺の役目だ。
 俺はイッセーの後ろに行き、シスターを警戒する。
 まだ、日中で人も見える場所で何かをしてくるとは思えないが警戒するに越したことはないだろう。
「ああ、すみません。あり
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