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黒子のバスケ 無名の守護神
第二十三話 仲直り
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なんでだろう。
クロちゃんと火神が仲の悪い理由が分からない。
今まではあんなに仲が良かったのに。
あの試合でそこまで仲間意識が薄れちゃったの?
と言うことは所詮そこまでの関係だったってことだよね。
せっかくクロちゃんに新たな光が出来たのに。
「これだからクロちゃんが新たな光を見つけたときは不安を少し感じたんだ。」
と言うかさ、なんで青峰くんは一人で五人を相手できたのかな?
多分だけど緑間くんも黄瀬くんも五人を一人で相手にするのは出来ないでしょ。
もちろん僕は出来ないよ。
と言うかやりたくない。
と言うわけで試したことがないから分からない。
でも点を稼ぐだけなら一人でも行けると思う。
あくまで予想だけどね。
でも僕にそんな力があればあんなことにはならなかったのに。
桐皇との試合はほとんどダブルスコアじゃん。
僕がいながらこんなことになるなんて。
僕も風邪を引くなんて思ってもいなかったよ。
風邪なんて予想が出来るようなものじゃないしね。
「体調管理はしっかりしないとね。」
僕が帰ろうと校門を出るとすぐ前に日向先輩と木吉先輩が歩いていた。
「日向先輩。木吉先輩。お疲れ様です。」
「おう。」
「水谷だっけ?おつかれ。」
「水野です!!」
「すまんすまん。」
人の名前を間違えるなんて失礼しちゃうよ。
なんでこんな人が「無冠の五将」なんて呼ばれているんだろう?
「水野。俺はお前に会ったことが有るような気がするんだが気のせいか?」
「いいえ。僕が木吉先輩に会ったことが有りますので間違いではないと思います。」
「どこで会ったっけ?」
それも覚えてないんかい!
この先輩なんか不安。
全中(インターミドル)で会ったのですよ。帝光対照栄の試合のコートでね。僕はその時臨時のPGとしてコート内にいました。」
「臨時のPG・・・あっ!やけに優しかったヤツか!!」


「今日はごめんなさい。赤司くんが遅いらしいので僕がかわりにPGとして出場します。」
「そうか。よろしくな。」
勝てないのがわかっているはずなのにどうしてやる気満々なのかな?
僕にはわからないや。
「赤司くんが来るまで精々足掻いてみてください。まあ、無理でしょうけど。」
「そうだな。本来のPGがくるまでにリードしないとな。」
なんだろう。
この人は苦手だ。
負けることが分かっているのにどおして頑張れるのかな?
「楽しみにしてますよ。」
絶対に負けるわけがない。


「あの時は最後まで試合に出ていたかったですよ。」
「結局負けちまったけどな。」
その頃の僕は勝つことが全てと考えていた。
だから負けることは考えずにいた。
でも高校に入ってから分かった。
ここの人たちはみんな勝つことよりも仲間を大切にしている。
「でも
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