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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
一部:超絶美少女幼年期
四十五話:いつか泣きたくなるとき
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ようになったところなので、散々笑顔も振りまいて!
「元気になって、よかったよ。お人形さんみたいに可愛い子だと思ったけど、昨日はほんとに、表情もお人形さんみたいだったからね。笑顔のほうが、よっぽど可愛いね!」
「ありがとうございます!」
可愛いとか散々言われ慣れてるけど、褒められればやっぱり嬉しいものだね!
昨日はもう笑えないかもなんて、ちょっと思っただけに!
にこにこ笑顔を返してくれるみなさんを見渡して、色々と気になることが。
「……みなさん。大人の人ばっかりですね?」
なんか、子供が優先して
拐
(
さら
)
われて来てるイメージだったんだけど。
この段階では、そうでも無いんだろうか。
労働力としては、即戦力にはならないし。
勇者世代は、まだ生まれてないわけだから。
「そうだねえ。大人か年寄りばっかりで、子供はドーラちゃんたちが初めてだよ。ほんとになんで、こんな子供をねえ。働かせるなら、大人のほうがいいだろうに」
「なんででしょうねえ。……お仕事は、まだなんですか?」
朝も暗いうちから叩き起こされて、夜遅くまで働かせられた上に、食事も睡眠も最低限しか与えられなくて、痩せ細って憔悴してるイメージだったんだけど。
最初に見たじいさん以外は、みんな、わりと普通の体格。
みんな起き出してるのに、食事が無いのはともかく仕事も無い。
「あたしたちも、連れられてきてそんなに経って無いんだよ。近々なにかの工事を始めるらしくて、それで集められたみたいなんだけどね」
ああ、地獄はこれからですか。
猶予期間があっただけ、想定よりかなりマシだね!
「お仕事が、無いなら。お食事も、無いんですね?」
働かざる者、食うべからずの精神で!
なにしろ、奴隷だし!
「ああ、食事なら。そろそろだね」
と、おばちゃんが言い終わったいいタイミングで、昨日私たちが放り込まれた扉が開き、袋が投げ込まれます。
「勝手に食え」
人間ぽいヤツ(魔物)が、一言。
そしてまたすぐ閉まる、扉。
「ああ、丁度来たね」
あの無造作に投げ込まれたずだ袋の中身が、食糧ですか!
堅パンとか生の芋とか、そんな侘しい感じですね、きっと!
ここのみんなの様子ではそんなこと無いだろうが、下手すると奪い合いの発生しかねない、質も量も満たされない、炭水化物のみで構成される感じの!
「ドーラちゃんは、料理はできるのかい?」
前世ではやってたし、今回もサンチョのお手伝いくらいはしてたけど。
電気もガスも無い環境で、六歳のちびっこでも、ひとりでできるもん!と言い張る自信は無い。
「お手伝いくらいなら」
「まだ子供なんだし、十分だよ。ヘンリーくんは?」
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