第三十六話 親子
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
り今は」
「ああ、ごめん、……完全に侵食されると敵と認識した人を殺し始め、その死体を蒐集、兵士として同じことを繰り返す」
「でもね」とアリシアが付け加える。
「最近は発見されてなかったみたい、だから最後に選別が確認された百年前を境に、報告はないよ」
「肝心の対策だけど、実はこれといってない」
その言葉に、局員全員の表情が強ばる。
「せめてお姉ちゃんが説得に応じてくれればなんとかなるんだけど、お姉ちゃん頑固者だからなぁ、死んでもブリュンヒルデさんを管理局に渡したくないみたい」
「彼女の居所は分からないのか?」
「うん、私のメモリーの情報はロックされてるし、地道に探すしかないよ」
皆が黙りこんだところで、今まで話さなかったリンディが問いかける。
「アリシアさん、せめて侵食が終わるまでの期間くらいはわからないかしら?」
すると、アリシアの顔から笑顔が消え、静かな声でこう言った。
「大体だけど、早くて半年、長くて一年半、これは絶対」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ