魔法先生ネギま!
0357話
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た。
しかし衝撃に咳き込みながらも大きく跳躍してこちらと距離を取ったのはさすがの判断力と言うべきだろう。この辺にネギの非凡な点が見え隠れしている。
「ケホッ。……アクセル君の腕力ってある意味で出鱈目だよね。僕は戦いの歌を使ってるのに」
「まぁ、元々の肉体性能が違うからな」
「……だろうね。あの時に見た記憶で理解はしてるよ。でもっ!」
再度瞬動を使用し、こちらの懐に入ったかと思うとただ真っ直ぐに拳を突き出してこちらの鳩尾を狙ってくるネギ。
「そんな攻撃が……」
通じると思うのか? と言い終える間もなく、ネギの拳は空中で軌道を変更してカウンターで放った俺の腕に巻き付くように絡みつき、瞬時にテコの原理を利用して肘を固め……
「ちぃっ!」
反射的に自分から跳び、一瞬だけネギの腕が緩んだ瞬間に素早く引き抜いてネギの絡みついてくる腕から逃れる。同時に跳んだ反動を使用し、空中に投げられた猫のように回転しながら態勢を整えつつ床へと着地する。
「今のは惜し……何!?」
ネギの方へと向けた視線。だがそこには既にネギの姿は無く、こちらへと近付いてくる気配だけがあった。
上、いや……下かっ!
一瞬だけ下へと視線を向けると、そこには地を這うような態勢のネギの姿があり、既にこちらの足を刈るべく回し蹴りを放とうとしている所だった。
「っ!?」
このままでは足を刈られると瞬時に判断。床を蹴って跳躍し、その次の瞬間には足の下をネギの蹴りが通り過ぎていった。
虚空瞬動を利用し、空中を蹴ってネギとの距離を開けて着地する。
間合いを開けた膠着状態というのは先程と同じだ。ただ違うのはどちらがそれを望んだか、という事。
「どうかな」
「ああ、なかなかだ」
こちらの予想以上に成長しているネギに、小さく頷く。
こうなってくると、俺が歩いて近付いた時に出された不用意な一撃も今のやり取りの為の伏線だったのだろう。
「認めよう。ネギ、お前は十分に力を持っている」
「……」
「だから、俺もまたここからは今の時点で可能な本気を出すと宣言しよう」
『なんと、アクセル選手の本気宣言! 今までのやり取りはお遊びだったとでも言うのか!? というより、そのお遊びのやり取りにも付いていくのが精一杯なんですが!』
朝倉の言葉に苦笑し、影精を四肢へと巻き付ける。
『戦いの歌』
同時に無詠唱で戦いの歌を使用。
本来なら闇の魔法の初歩である『闇き夜の型』の方が『戦いの歌』よりも上がる能力値の方が高い。だが、その場合は影精を身に纏うというのが使えなくなる。何しろ現状の俺では闇の魔法と通常の魔法を同時に使用するというのが出来ないので、その点を考えるとこちらの方が総合的な能力では上なのだ
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