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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-34名を名乗る
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アンさん、アリーナさん!」
「どうした、ホイミン」
「あるのか?」
「あのね!手合わせって、戦いの練習のことだよね!ライアンさんとアリーナさんは、これから毎日、一緒に、練習するんだよね!ライアンさんと、アリーナさん!一緒にすると、名前、続いてるみたいだよね!」
「それで、大丈夫なのか?」
「それは……しかし……!一介の戦士である私の名の後に、恐れ多くも王子殿下の御名を、続ける等とは……!」
「問題無い。仲間になったんだ。まとめて名を呼ぶ機会など、いくらもあるだろう。それで覚えられると言うのなら、遠慮する必要など無い」
「……アリーナ殿……!……(かたじけ)ない」
「よし、覚えたな」

 少女を囲む仲間たちは、それぞれ呟く。

「なんで、ちょっといい話みてえになってんだ」
「いい話なんだよ、きっと」
「ライアンさんと、アリーナ様が……一緒に……ですか……。……はっ!わ、私はもう、アリーナ様の鍛練を、正視できないのでは……!?」
「クリフト。大丈夫?」
「……はっ!いえ、そうですね、ユウさんが、居られるのですから!大丈夫でした!」
「そう。よかった」

 トルネコが、仕切る。

「それなら、クリフトさん以外は、覚えられましたのね?あとひとりなら、すぐですわね!できるだけ、近くにいていただければ!」

 三度、動揺するクリフト。

「ええっ!?わ、私は、神官で、十分ですから!!」
「いや。ひとりだけ覚えないのでは、失礼に当たりましょう。不愉快かも知れませんが、側に置いて頂きたい」
「ええっ!?不愉快などと、そんな!でも、側に……!?」
「クリフトさん。慣れよ。そのうち、慣れるわ。」
「トルネコさん……!そんな、殺生な……!」

 諭すトルネコに涙目になるクリフトを、少女が励ます。

「クリフト。わたしも、一緒にいるから」
「ユウさん……。……わかりました、努力します」

 兄弟が、呟く。

「嬢ちゃんは、絶対にわかってねえな」
「なのに、核心を突くね」

 また、トルネコが仕切る。

「それじゃあ、自己紹介は、この辺でいいとして。お話を、進めましょう!キングレオのお城で、情報があったんでしたかしら?」

 話を振られ、ミネアが癒しの世界から現実に戻る。

「そうですね。私たちの(かたき)のバルザックの、行方のことですが。その行き先が、かなり問題で。みなさん、落ち着いて、聞いてくださいね」
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