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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
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、食べ歩きが趣味じゃ」
冒険者一行の自己紹介として特に必要の無い情報まで引っ張り出してきたブライに、重い口を開く兄弟。
「……趣旨、変わってねえか……?」
「……必要なことでは、あるんだよ……きっと……」
全く気付かず、明るく手を上げるホイミン。
「はい!はい!」
「おお、あるのかの?ホイミンちゃん」
「うん!ブライおばあちゃんの好きな、観光とか、食べ歩きとか!ぶらぶらするって、いうことも、あるよね!ぶらぶらするのが好きな、ブライおばあちゃん!」
「ブライ殿!覚えました」
「ふむ。やるの、ホイミンちゃん」
何と言うこともなく、少女の近くに寄って行く、マーニャとミネア。
「どうしたの?」
「いや……気にすんな……」
「ちょっと、疲れた、だけなんです……気にしないで……いや、ただ、そこに、居てください……」
「そうなの。うん、わかった。元気、出してね?……ホイミ、する?」
「いいんです……居て、くれるだけで……」
「ああ、そうだな……」
「うん。わかった」
兄弟が癒しを求める間も、自己紹介は続く。
「では、私も。サントハイムの城付き神官、クリフトです。ええと、その、……あとは……」
眉間に皺を寄せ、腕を組んで唸るホイミンをちらりと見遣り、自身も懸命に考えるクリフト。
「うーーん……」
「ええと……、その……」
「ううーーん……」
「……も、申し訳ありません!何も、思い付かなくて!」
「え?ええ??」
居たたまれず頭を下げるクリフト、突然謝られて困惑するホイミン。
「神官殿。済まない。私が、至らないばかりに」
「ええ!?」
沈痛な面持ちのライアンに、憂いを含んだ眼差しでじっと見つめられ、また動揺するクリフト。
「だ、大丈夫ですから!!お許しください!!ユウさーーん!!」
真っ赤な顔をライアンから背け、少女に向かって走り出す、クリフト。
「あ、兄さん。仲間が増えたね」
「おお。そうみてえだな」
「大丈夫?クリフト」
「ユウさんがいれば、大丈夫です!」
「そうなの。じゃあ、一緒にいるね」
「ありがとうございます!!」
少女を囲む仲間はひとり増え、アリーナが口を開く。
「今さら肩書きまで、改めて言うのもどうかとは思うが。サントハイムの王子、アリーナだ。他に何か、言ったほうがいいか?」
「うーーん……」
「……と言っても、特に言うべきことも、無いな」
「ううーーん……」
「まあ、そのうち、覚えてくれればいい」
「全く、面目ありません」
「気にするな。手合わせでもしていれば、そのうち覚えるだろう。ユウもいるしな」
「そうですね。呼ばれて居られる場に何度も居合わせれば、或いは」
「……あっ!ライ
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