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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-34名を名乗る
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したちも、早く済ませてしまいましょう!」
「どうせ覚えらんねえだろうから、今日のとこは気張らねえでもいいな。オレは、マーニャだ。芸人だが、呼び名に向いた肩書きでも、ねえからな。覚えられなけりゃ、踊り手とでも呼んでくれ」
「踊り手殿、だな。承知した」
「……ライアンさん!」

 ホイミンが閃いたように、顔を明るくして呼びかける。

「どうした、ホイミン」
「踊りは、舞って、いうんだよね?マーニャさんは、踊りをする人だから!舞を、する人だから!」

 ライアンも、はっとした顔になって応じる。

「……そうか!舞を舞うから、マーニャ殿だな!よし!覚えた、マーニャ殿」
「……今ので、覚えたのかよ。それはそれで、どうなんだ……」

 若干嫌そうに、呟くマーニャ。

「ま、まあ、兄さん。覚えられたなら、よかったじゃないか。次は、私ですね。占い師の、ミネアです。これはそのままで、問題ないですよね」
「そうだな。宜しく頼む、占い師殿」
「……ライアンさん!」

 また呼びかけるホイミンに、ミネアが肩をびくりと震わせる。

「どうした、ホイミン」
「占い師さんは、未来とか、運勢とか!いろんなことを、見る人なんだよね!いろんなものが見えるから、ミネアさん!」
「……なるほど!占い師の、未来を見る、ミネア殿だな!よし、覚えた」
「……よかったじゃねえか、ミネア」
「……そうだね、兄さん……」

 半笑いになるマーニャ、肩を落とすミネア。

「あらあら、なんだか、楽しくなってきたわね。それじゃ、あたしも。武器屋の妻で、主婦のトルネコですわ。あたし自身も、昔は武器商人を、していたのですけれど。あとは、そうねえ。ふつうに、おばちゃんで、いいんだけれど。ライアンさんが呼ぶなら、そういう感じではないし。どうしようかしら。」
「ふむ。奥方か、ご婦人といったところですが。御主人と面識も無いのに奥方では不自然ですし、ご婦人では(いささ)か他人行儀ですな」
「そうねえ。それでは、ちょっと寂しいわねえ。なんとかならないかしら、ホイミンちゃん。」
「はい!はい!トルネコおばちゃん!」

 意見を求められ、嬉しそうにホイミンが応じる。

「トルネコおばちゃんは、武器屋さんの奥さんで、武器屋さんだったことも、あるんだよね?武器を持つことを、武器を取るって、いうんだよね!だから、武器を取るから、トルネコおばちゃん!」
「あらあら、すごいわ!ホイミンちゃん!」
「トルネコ殿ですな!覚えました」

 完全に沈黙して成り行きを見つめる、マーニャとミネア。

「では、次は、わしかの。これは、ホイミンちゃんでも、難しいかも知れぬが。サントハイムの王室顧問にして、元宮廷魔術師。魔法使いの、ブライじゃ。あとは、そうじゃのう……観光と
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