外伝〜if/ライが行ったのが、水の惑星であったら〜(クロスARIA)
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た。
この日、ライは先日の夜に少し夜更しをしてしまい、滅多にしない昼寝をしていた。部屋にある暖炉の火が心地よい温もりをくれることもその一助になっていた。
そんな中、ライが昼寝をしている部屋に二人と一匹の足音が近づいてくる。そして部屋の扉を開けると、その足音の主である灯里とアリア社長、そしてARIAカンパニーのプリマ(一人前)であり、灯里の先輩でもあるアリシアが入ってくる。
「あ」
「あらあら」
「にゅ」
二人と一匹は部屋に入るとライが寝ているのを見つけ、一瞬驚いた表情を浮かべる。その理由は、彼女たちはライとの共同生活の中でライの寝顔はもちろん、隙のある姿を見たことがなかったためだ。
彼女たちは驚きの表情をした後、お互いに人差し指を立てた手を口の前に持って来て笑顔を浮かべた。
そしてアリシアが部屋に備え付きの毛布を起こさないように、ライにかけた時にあることに気付いた。
そして笑顔を浮かべたアリシアは手招きで灯里とアリア社長を呼び寄せ、“それ”を教える。“それ”に気付いた灯里もまた笑顔を浮かべた。
(あ!アリシアさん、カメラありましたよね?)
(ええ、一回の受付の所に)
小声でそのやり取りをした後、灯里はカメラをすぐに持ってきた。そして“それ”をカメラのフィルターに収めた。
後日、自分の寝顔と頭の上に乗った雪虫が写された写真を見つけ、ライは赤面することになった。
原作三巻「満開の森の桜の下」より
ネオ・ヴェネツィア郊外の森
冬も年も超え、新たな命が芽吹く季節である春が訪れる。
陽気が心地よく感じるその日、灯里、アリシア、アリア社長、ライの三人と一匹は森の中、古びた電車の中にいた。
「わあーーーーー!」
「うふふ」
「にゅっ」
「すごい」
皆がこう言う理由は電車の外と電車の天井にあった。
その古びた電車の車体の横には、生きていることを全体で表すように咲き誇る桜の木があった。そして電車の天井は一部がなくなっていて、そこから桜を見上げることができたのだ。
その美しさに気をよくした灯里とアリシアは、電車の対面型の座席にそれぞれ並ぶように横になった。
流石にその中に入るのは気まずかったライは電車の外から桜を眺めることにする。
そしてある程度辺りが暗くなってきた時に、不意に彼女の言葉が耳に届いた。
「失敗や寄り道をしなきゃ、見つからないものもあるってお話」
その言葉はライにとってどのように感じたのか、ライは桜の木を見上げながら一筋の涙で頬を濡らした。
その後、近くにあった電線を弄っていたアリア社長のおかげで桜の木がライトアップされる。灯里は慌ててアリア社長の方に向かい、アリシア
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