常盤台中学襲撃事件
Trick36_いくぞ! 気合入れろ野郎共!!
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ないから少しは考えると
思ってたのですが、即答とは意外です。
佐天さんにお願いしたいのは、私の家からあるものを常盤台中学に持ってきて
欲しんですよ、それも緊急に」
『緊急って、何かあったんですか?』
『常盤台中学が現在、襲われている』
『え!? それどういうことですか!!?』
2人の会話の途中に位置外が割り込んできた。
電話は共通回線につないでいるので、今の会話も宗像、黒妻も聞いている。
「位置外! 勝手に話すな!」
『お前の話では先に進まない。
平民、ニシオリの家に置いてあるA・Tのパーツを
常盤台中学まで持ってこい。そのパーツが戦力として必要だ。
氏神クロムに公道でのA・Tの使用許可を貰った。急げ』
「佐天さん! これは危険がある仕事です! 断ってもかまいません!」
勝手に話を進める位置外に驚き、信乃は急いで断っても問題ない事を付け加える。
『もちろんやります!! 信乃さんの家はどっちですか!?』
佐天の答えは YES だった。
「佐天さん、もう一度よく考えてください! 届けるだけとはいえ
位置外の案内する最短ルートは壁の昇り降りがあるはずです!
まだ基本が完全じゃない佐天さんだと、転落して怪我する可能性が『信乃さん』」
信乃が危険について説明し、どうにか巻き込まないようにしたが佐天の決意に
言葉を遮られた。
『私は私の意思で手伝いたいんです。
別に戦えとか誰かを傷つけるわけじゃないですよね。
だったら、今私にできることをさせてください!!』
「佐天さん・・・・
ありがとうございます」
さすがの信乃も、ここまで言われればお礼を言うしかなかった。
『では平民、A・Tを着けて準備しろ。
そして全員聞け。私達は出発前に大事なことをしなければならない』
「『大事なこと?』」
信乃の感動をぶち壊すように容赦なく作戦を進めようとする位置外に、
信乃は眉を寄せたが直後の言葉に佐天のハモって聞き返した。
『そうだ、≪小烏丸≫にとって大事なこと。それは・・・
“結成式”だ』
「『『『は?』』』」
疑問を返したのは信乃と佐天だけではない。
通信回線で話を聞いていた宗像と黒妻もだった。
『結成式って、あの戦う前に叫ぶやつですか?』
『昔の≪小烏丸≫でやってた気合を入れるアレだよな』
佐天と黒妻が、自分の答えがあっているか確認するように聞いてきた。
今の≪小烏丸≫の全員が、信乃の持っているA・Tバトルの映像を見ている。
その中で昔の≪小烏丸≫がやっていた奇妙な掛け声ももちろん全員が知ってい
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