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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
常盤台中学襲撃事件
Trick36_いくぞ! 気合入れろ野郎共!!
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の訓練では、一応は対拳銃用のものもあった。
そのおかげで白井は冷静に戦うことができる。

だが、その訓練は町の不良や銀行強盗を想定したもの。
明らかに軍の訓練を受けた駆動鎧の男達には、さすがに対応しきれていなかった。

白井の言った「どうなってますの!?」は、プロが自分たちの学校に攻めてきたことに
対しての言葉だった。

そしてもう一つ、白井が文句を向けている相手は信乃だ。

信乃は学園統括理事の氏神クロムから、直々に常盤台中学の護衛を任された。

以前であればともかく、AIMバーストを御坂と共に倒し、前回の常盤台の襲撃は
銃を相手に問題なく解決した。しかもA・T(エア・トレック)を使わずにだ。

これほどの規模の襲撃であれば、信乃はA・Tの使用許可が降りるはず。

A・Tを使った信乃は、学園都市の"大能力者"(レベル4)の自分よりも格段に強い。
そして早期解決まではいかなくとも、この均衡状態を助けに来てくれるはずだ。

しかし、戦闘が開始して10分が経過しているのに来ない。
無責任な警備員(しの)に向けて白井は怒っていた。

「鉄の矢の数も残りを考えないといけませんの・・・・
 使いすぎて球切れになってはいけませんし。
 教室に何か使えるものは・・・・いえ、そんな暇はありませんわ」

教室には白井以外にも生徒がいる。白井のクラスメイトと教師だ。

しかし、銃声を聞いてか誰一人として縮こまって動こうとしない。

空間移動の武器に使えそうなものは教室にあるかもしれないが、自分は
威嚇のために入り次付近から離れられないし、他に道具を持ってこれる人もいない。

 ブブブブブブブ

「!? 携帯電話? 驚かさないでくさい、ですの」

マナーモードの振動に一瞬驚いたが、すぐにポケットから取り出して着信を確認する。

発信者は『位置外 水』。白井はすぐに通話ボタンを押した。

「もしもし、白井ですの!」

『高貴なる私の電話を3コール以内に取ったことを褒めて使わす、平民(しらいくろこ)

「・・・・だれですの?」

いつものキャラの違いに驚いて聞き返してしまった。

機械を操作中、または通信越しだと≪(あお)モード≫の位置外の話し方は傲慢そのもの。

≪蒼モード≫を知らない白井にとっては、いつもの弱気なキャラとのギャップも
相まって、誰?としか言いようがない。

『携帯電話に登録されているはずだが? まさか携帯電話のディスプレイに
 表示される文字すらも読めない程の学の無さなのか?』

「位置外さん、で間違いありませんの?」

『私を間違えるとは万死に値する。が、高貴な私は心が広い。
 今回は特別に許してやる。

 連絡を入れたのは用件があ
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